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獣の仕業のしわざ

劇団獣の仕業のブログです。 日々の思うこと、 稽古場日誌など。

私的追想:獣の軌跡2

こんにちは。
この暑さいつまで続くのでしょうか。
月曜日くらいまではただの台風一過みたいなものかと思っていたのですが、気温の下がる気配なし。
昨日なんて、山梨県で39.2を観測し、風呂じゃん。
山梨県風呂になっちゃったじゃん、と思ったものです。


昨日に続き、「私的追想:獣の軌跡2」です。
しかし「獣の軌跡」とは、なんて堅苦しい感じなのでしょう、更新した後に思ったものです。
ですので、「獣のあゆみ」に変更します。ただし、この文章内のみでのお話ですね。


ところで、獣の仕業には「獣ちゃん」というものがおります。
このHPに入る際「ENTER!」と言っているものです。立夏が表の代表だとすると、獣ちゃんは裏の代表です。
公演が終わったあとには、「旅行に行こうヌン!自分はお留守番をするヌン!みんなで楽しんできてヌン!」
と言って、我らを旅行へ送り出すのです。自分はHPを閲覧される皆様のために、玄関でいつも待っています。

しかし獣ちゃんはただの「いいやつ」ではないのです。
ある時は「リア王爆発ヌン!」という純粋であるが故に、悪意のある発言をすることも、
また「ライバルはエビフライ!」という反骨精神も持っており、「蕎麦湯をゴキュゴキュ飲む」偏食ぶり。
いまだに掴みきれないものの、かわいいやつだな、いえかわいい方でいらっしゃる、なんて思うのです。

獣ちゃんの言葉はツイッターでしか読めません。
もしツイッターをされている方は、[@kmn_chan_bot]をフォロー頂ければ、めくるめくシュールワールドへご案内。
公演情報などもささやかに、つ・ぼやきます。


さて、昨日の続きをしめやかに再開します。
第四回公演は「せかいでいちばんきれいなもの」でした。

今はつまらない駐車場になってしまった、今はなき神楽坂die pratze。
2012年3月10日~3月11日という日程でした。
偶然などが重なり、東日本大震災からちょうど1年というタイミングでの作品です。

私は大震災が発生したその日、津波や火災などの映像を見て、高校生の時に見た9.11と同様、「映画ではないか」と思うくらい、私の知る「現実」以上の「現実」が目の前には映し出されていたのです。

2014年の1月、個人的に気仙沼に行きました。ただ茫漠とした風景が広がっていて、
「何も分からなくってしまった」と思ったものです。2011年3月11日、実際に被災をされた方々以外には到底分からない「結果」、それしかそこにはありませんでした。

ただ、そんな町の中、流された家の土台の上に

「GROUND ZERO」の文字

それとともに漁業用のガラスの浮き球が無数に配置されている場所がありました。
地元の方、そこに住んでいた方が作ったのかは分かりません。

ガラスの浮き球は、東北一月のしんとした太陽の光を受け、まるで陽光を受けた海が踊って光を届けるのと同じく、まっすぐに輝く光を放っていたことは未だに忘れられません。

私はこの震災が起きて、「こうすべきだ」というものこそ不確かな事象・風潮であることを知り、

「頑張ろう」

「もう頑張っているって」

「生きていて嬉しい」

「生き残って申し訳ない」


たくさんの考え・言葉を知りました。
私自身は自分の無力さをただただ知ったのみです。「私には力がありません」そのままに。

答えはどこにもありません、自分で感じたもの、気付いたもの、知ったものが、答えなのだと考えます。


「せかいでいちばんきれいなもの」は、自然にそうなったかのように、作家は「物語」をなくしました。あたかも先述の「自分で感じたもの、気付いたもの、知ったものが、答えなのだ」と示すかのように(あくまで「私的追想」です)。
その物語自体は、もちろん芝居の根底に流れてはいます。

ただこの作品は、完全に分解されていました。一本の物語の構成を置換するに留まらず、
物語のエッセンスを抽出して、そこから見えたもの生まれたものが板の上に乗ったのだと思います。

昨日から続く「芝居のスタイル」についての話としては、「飛龍伝」をほぼ踏襲していたように思います。
ただ、意外にも「雷魚より分かり易かった」というご意見を頂いたことは、個人的にも大変興味深いものでした。


なんだか神妙な心持ちになっております。
この「私的追想」は2回で終わらせようと思ったのですが、残る「オセロ」はまた次回へと持ち越します。

またまた、最後までお読みくださいましてありがとうございました。



小林龍二
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私的追想:獣の軌跡1

こんにちは。小林龍二です。

本日もじりじりとした暑さに見舞われている東京から発信です。
先週に幕を引きました「まめ芝。その伍」から、早1週間が過ぎました。

早いもので、今週末から次回の稽古が始まります。
もう既出のこととなりますが、次回は初の再演です。再演される作品は、第一回公演「群集と怪獣と選ばれなかった人生の為の歌」です。思えば、獣の仕業の芝居は、第一回から現在まで変貌してきたように思います。

第一回当時は、pit北/区域にて行い、一部に現在のような「決め」の動きがあった以外は、
ほぼストレートプレイでした。個人的な話で、また恥ずかしいことでもありますが、
当時は発話性も身体性も今ほど意識しておらず、「無防備」なまま板に上がっていたのではないかと思います。

その後、

劇団とは何か、
そしてまた「所属=団員」とはどういうものなのか、
役者とはどうあるべきなのかを、

学び知る機会に恵まれました。その経験が現在まで繋がっているのと考えます。


獣の仕業が現在のスタイルを持つ契機と相成ったのは
第三回公演「雷魚、青街灯、暗闇坂、あるいはうしなわれたものたち」です。

この作品は、当時「もう観たくない、でも、また観てみたい…かな」というツンデレめいたご感想を頂いたものです。

恐らく獣史上、一番の「悪夢」作品でした、きっとこの作品は。

生き地獄そのもの、しかしその中で新しく生まれたものが、現在も続く「熱」、のようなものです。
スピード感があり、またさらには動き回り、言葉と感情と空的身体がぶつかり合うような、
そんな作品だったのではないでしょうか。
同時に、このとき、獣の仕業特長の「ハケなし」が初めて生まれたのです。


演出がこの「ハケなし」をさらに突き詰めた?のが、次に続く第三回公演「飛龍伝」です。
これは、「雷魚~」を西荻窪がざびぃさんで公演させていただいた後、

「つかこうへいの演劇祭をやりますの!ぜひ獣さん!」

という大変有り難いお言葉を頂戴し、すすっと参加させて頂いたのがきっかけでした。
「ひとつき、たっぷり、つかこうへい」

この時、「ハケなし」は「入りハケなし」に進化?したのです。
舞台を杉板のパネルで完全に覆い尽くし、ハケ口という存在・匂いをも完全にぶっ潰し、開演前から全員板付き。
私は侃々諤々、狭間をういろう回廊ただよい人となります。

「入りハケなし」の力は、共演者らが回を重ねるごとに「ひやぁぁぁ、もういやあああ」と嘆き悲しみ絶望のまにまにへと誘うもので、私は彼らにこう言ったものです。
「みんな、戦時中を思えば、そしてまたここがゲットーだと思えば、なんて幸せなのだ、そう思おう。」と。
しかしそれは妄想の話。事実は私こそが「ひやぁぁぁ、もういやあああ」と言っていた張本人なのですから。
「さあ、やるよ!」と共演者らに市中を引きずりまわされた挙句スタンバイ。およよ。

一方でこのこともお伝えしなくてはなりません。
前説にて開演を遅らせるお詫びを耳にしたときに、私は「宇宙」を見ました。

暗い暗いブラックホールの中にチラチラという幾つかの光彩。
おぉ、あれは地球か。長い道のりだった。ロペスよ、地球だ。お前が念願していた大地がそこにあるぞ。
妻よ、我が妻よ、土星の輪を君がため持ってきてあげたよ。虹色の輪ひとつひとつはただの氷の欠片、
溶けないように、大切に、運んできたんだ、アァアレ!?あれれ!?あれあれあれ?溶けてる!!
おぉ、…「お待たせしました、まもなく開演します」…これが世に言う………か、かあさん!?


みちこぉぉぉぉぉーーーーー!!!!!


そんな、得難い経験をした小林でした。
あと一歩で、ピッパラの樹の下よろしく昼下がりのがざびぃにてブッダへとクラスチェンジするところでした。
しかし一方で、つかこうへいの「飛龍伝2003」は、自分が演劇をやろうと思ったとき、
一番最初に観た作品でしたので、そこで山崎一平になれたことは、いまだに感無量な経験でした。

「しかし自分はパンツを履いてきております!」  じぃーん。


さてさて、第一回から第三回までの「今思えば…」とともに獣の紹介を簡単にさせて頂いております。
次回は、この続き、第四回公演「せかいでいちばんきれいなもの」からご案内します。


最後までありがとうございます。
熱中症などにならないよう水分は十分とりたいものですね。
夕方以降は雨が降る可能性があります。折り畳み傘があると便利です。
(NHK風)


小林龍二

獣の仕業第七回公演(9月公演出演者募集)今月末〆切です。

更にもう1件。

獣の仕業の次々回公演は2013年9月「群集と怪獣と選ばれなかった人生の為の歌」です。
こちらの出演者を募集しております。

〆切は6月末なのですが、まもなくですね。。もし迷っている方いらっしゃいましたらぜひにご連絡下さい。
詳細・ご連絡方法につきましては、こちらのこりっち掲示板でご確認いただけます。(別ウィンドウが開きます)

また、獣の仕業のHPでは過去の公演写真と、脚本を見る事が出来ますので、こちらで獣の仕業はこんな感じ?というのをつかんでいただけるかと思います。
脚本は第三回公演のみですが、全文公開なので、参考になると思います。HPの過去公演ページからどちらもご覧頂けますので是非チェックしてみて下さい。こちらです。

明日と明後日で上演している「助ける」をご覧になっていただいて決めていただくのも良いかもしれません。
ちなみにこの公演には、第七回公演のチラシも入っています。ぜひ劇場でゲットです…!


さて、獣をずっと応援して下さっている方はご存じかも知れませんが、第七回公演は旗揚げ公演の再演です。ずっと再演をすることが小さな目標になっていたので、個人的には感無量です。
とはいえ、今から五年も前の作品ですので、そのままの脚本で上演ではなく、かなり大胆なリライトとなると思います。
頭の中には「これがいいかな、あれもいいかな」と妄想がぐるぐるしております。
この時が一番楽しくて、実際に書き出すと、なぜ書くと言ってしまったんだろうと本気で公開しているのが私の毎回です。
それでも終わると「次どうしようかな」とケロリと考えていて、私の周りは皆さんそんな方ばかりなので多分そういう才能なのでしょう。

少し脱線してしまいましたが、獣の仕業と一緒に作品の作り手になって下さる方、とてもお待ちしております。演劇経験不問です。どうぞどうぞ。

第二章?

こんにちは。大変ご無沙汰しております。小林です。

先週、出演していた楽園王+劇団ING進行形「新・芸術とは・・・?」の公演が無事に終幕しました。私は、INGさんと共に板に立ちました。その中で、身体や発話を磨き、また一歩、役者としての表現を学べたと思います。

昔、劇団の立ち上げ当初は、身体などに意識はなく、ただやっていた、そのように思います。

その後、本公演を通しながら、インハイスに出て、シアターファクトリーWSに参加してテラ・アーツ・ファクトリーの林さんと出会い、利賀に行き鈴木忠志を観て、またこの度劇団ING進行形さんに出演させて頂き、楽園王さんの芝居にも触れ、今では完全に、身体・発話大好き人間になっています。

そこで、次回の獣は、なんとなく第二章に突入するんじゃないかと思っています。第三回公演「雷魚、青街灯、暗闇坂、あるいは失われたものたち」で、劇団の芝居の方向性が見え、そしてそれを取り入れた上での第四回公演「飛龍伝」、数は少ないですが、立ち上げてから早三年が過ぎ、代表の立夏や団員ら、自分も含めて多くを経験し、今に至っていると思います。そんな中での次回公演、第二章の始まりになる予感がしております。

劇場にいつも足をお運び下さる皆様、また公演のご関係者様方々、今後も、獣の仕業を宜しくお願い致します。

2011年、ありがとうございました。2012年も、どうぞ宜しくお願い致します。


小林龍二

各種更新・発表について

お久しぶりです。立夏です。
ずいぶんと冬っぽく・なってまいりました。
日が落ちるのも夏に比べて随分と・という印象です。

獣もメンバーも水面下でございますが、冬支度をはじめております。
皆様は、いかがお過ごしでしょうか。

下記にてお知らせしたさまざまな更新について、
遅くなってしまっております。
お待ちいただいている方には大変申し訳ございません。

ただいま、11月中旬の更新を目処に、
更新準備をすすめておりますので、
今しばらくお待ちください。

また近いうちに、こちらでお会いいたしましょう。