[THE BEAST] 登場人物振り返り+外部出演情報 次回公演 2018年12月30日 0 立夏です。皆様、年の暮れ、ゆっくりお休みになれているでしょうか。それとも、ギリギリまで忙しくされておりますでしょうか。「忘年会で忙しい」という方もいるかもしれませんね。 獣の仕業第十三回公演[THE BEAST]は、上演から一週間経ちました。いやはや、あっという間ですね。現在もご感想をSNSでいただいており、一同嬉しい限りです。 今回のエントリーでは、本番前にできなかった登場人物紹介を、公演写真と台詞とともにしてまいります。 また、次回出演情報がある俳優についてはお知らせも併せて書きましたのでので[THE BEAST]をご覧になって気になる俳優がいたお客様は、ぜひその舞台にも足をお運びください! ザ・バウシュリタウ・ユキヅリレテ(小林龍二) 「いいからやれよ演劇。台詞言えよ。段取りやれよ。演技しろよ。お前の事情とか自己表現とかどうだっていいんだよ」 3018年、異常気象により雨が降り止まず大地が泥のぬかるみで覆われてしまったこの世界で唯一の"エンゲキジン"の生き残りとなった男。変な名前。 小さな劇団のエンゲキジンとして演劇という生命活動を行っていたが、仲間のエンゲキジンは全員劇団をやめてシャカイジンになってしまった。彼は、かつての仲間が忘れられず、泥でエンゲキジンを作り、泥まみれの稽古場でひとり、演劇の稽古を繰り返していた。 物語後半、エンゲキジンからシャカインジンになるザ・バウシュ。 バカだから謝罪会見の場にも鞄持ってきちゃう。 「ここから見える景色があまりに眩しかったから、なんて安全なんだろうと思いました。永遠なんだとも、思いました。でもね、思い出してください。はじめっからこの星はそういう星です。この世のどこにも、永遠はない」小林龍二 出演2019年3月22日(金)〜2019年3月24日(日)salty rock「Life's Like a Lovestory」@江古田カフェ・フライングティーポット ジカン(手塚優希) 「私昔から、才能のあるイケメンじゃない男が大好きなんだよね。ねえ、私、かわいいですか」 ザ・バウシュの劇団にかつて所属していたエンゲキジンのひとり。稽古と本番の合間にバイトをギッチリいれていて毎日大忙し。もはや演劇の合間にバイトをしているのかバイトの合間に演劇をしているのか本人にも分からない。「演劇をやっているとお金がキツい」という理由が公式の理由だが、実は密かに思いを寄せていたザ・バウシュに相手にされないから辞めたのだというのは、劇団内公然の秘密。 ゲキダンインメンバー全員から、ビンタされたり、転がされたり、踏みつけられたり、大外刈を食らったりする。みんなだいすきジカンちゃん。手塚 優希 出演2019年02月01日(金)〜2019年02月03日(日)インプロカンパニーplatform主催「ACTIMELEE SAGA」@ステージカフェ下北沢亭詳細:http://www.plafo.info/ご予約:https://www.quartet-online.net/ticket/actmeleesagd※手塚は4ステージのみ出演2019年03月04日(月)〜2018年03月10日(日)劇団ゴールデンタイム!「ギヤストレイン」@アートスペースプロット詳細:http://goldentime.main.jp/ カイワ(松本真菜実/salty rock) 「演劇やってる私って、結構イケてましたよね。でもイケてるって意味ありましたかね。私は演劇を助けなかったのに」 ザ・バウシュの劇団にかつて所属していたエンゲキジンのひとり。劇団最年少であったが生意気な発言でたびたび劇団の空気をピリつかせるマジレスが得意技。ザ・バウシュに恋する公私混同のジカンや、演劇エンジョイ勢のコヤイリを内心見下す自称ストイック。かわいいと評判で、ジカンの嫉妬を一身に受けるがどこ吹く風。さすがの風格である。しかし内面は誰よりナイーブ。攻撃は最大の防御とはよく言う。 台詞には一切書いていないが、趣味は奢ってもらったご飯をインスタにアップすること。松本真菜実 出演2019年3月22日(金)〜2019年3月24日(日)salty rock「Life's Like a Lovestory」@江古田カフェ・フライングティーポット コヤイリ(松村瀬里香) 「みんなの出会ったのだってたまたまだよ。でもうちは好きになったもん。うちはみんなが好きだから演劇やったよ。それともカイワちゃんの好きとうちの好きって価値が違ったの?」 ザ・バウシュの劇団にかつて所属していたエンゲキジンのひとり。新婚さんで妊娠三ヶ月。そんなにたくさん動いて大丈夫か、母体が心配である。「何事も楽しく」がモットーで演劇と心中する気もサラサラない。でも、一番欲がなく仲間のために頑張るエンゲキジンで、実はこういうタイプのほうが調和の取れたいい演技するパターンって、結構あるよね。 もうすぐお母さんになるのに隠れぶりっ子のコヤイリ。一人称「うち」もそろそろ痛い歳だから辞めたほうがいい。松村瀬里香 出演2019年3年1日(金)~2019年3年4日(月)あんっ♥HappyGirlsCollection「膣息愛~イキてるだけでhomeられたい!~」@PRiMETHEATER詳細: https://ameblo.jp/an-happygirls-collection/entry-12418263029.html※◇芝居パート ◆ポエトリーパート どちらも出演サッカ(きえる) 「今から起こることは物語だ。あんたの大好きな演劇の時間だ。やってみろクソ俳優。台詞がねぇとできねぇなら書いてやンよ、アァ!? 頭下げろ、頭が高ぇンだよ!」 ザ・バウシュの劇団の代表であり作演出。稽古中の気難しい元ヤン風の態度とソレ以外のときのフニャフニャっぷりの落差に周りが異常に気を遣っているが本人気がついていない。 ザ・バウシュが、エンゲキジンが演劇を辞めてしまうことを「失敗」と表現すること、そしてその辞める事情を「汚れている」と表現することに真っ向から対立し最後には劇団解散を宣言した。 あまり劇中のダメエピソードのないサッカだったが、ボツになった台詞の中に「酔っ払って記憶がない間にAmazonカスタマーレビューを書きまくり髪を短く切った」というものがあった。多分こいつが一番シャカイジンに向いていない。 シュジンコウ(雑賀玲衣) 「誰もいない空間に話しかけた日々の中で、私は観客として、演劇を信じて飛んできた。ザ・バウシュ、私とあなたはあの空をへだてて鏡合わせに生きていたのだ」 太陽系第三惑星「月」より、エンゲキジンを観劇しにロケットに乗ってやってきたカンキャク最後の生き残りであり、演劇における構造上の主役である。カンキャクは乱獲により個体数が激減し最後の一人が十年前に消息を絶っていたが、それが彼女の母親であった。母親は彼女を乱獲から守るために月に逃亡し、ひとりでシュジンコウを育てた。 エンゲキジンを辞めてシャカイジンになったザ・バウシュを追いかけ回し、彼の謝罪会見では雪かごから雪を降らせてカタルシスを演出。カンキャクがひとりでもいる限り、エンゲキジンもまた死ぬことが許されないのである。 母親が死んでしまったあと、月で「ままごと」をしていた。ままごともまた演劇のひとつである。 居酒屋にいたいつかの演劇人たち 「変な名前」「じゃあ、また、やりますか」居酒屋にひとりできた女 「ひとり、なんですけど」居酒屋の店員 「いらっしゃいませ」 以上をもちまして登場人物紹介は終わりです。 今日も明日も色んな演劇が色んな場所で行われています。 その中でどの芝居を見るか……とても嬉しい悩みですが「[THE BEAST]に出てた俳優が出てるなら…」という思いがそのきっかけのひとつになれば、こんなに嬉しいことはありません。 そして、このブログも2018年は書き納めです。 本年は「象」と[THE BEAST]の2作品を発表いたしました。 いずれもご来場、ご支援およびご声援いただいた皆様には御礼申し上げます。 来年も獣の仕業は新しいことを取り入れて進化し、精進して行ければと思っております。こちらを本年のご挨拶とさせていただくとともに、来年の皆様の演劇製作やご観劇が、本年以上に皆様の楽しい冒険の旅になりますことを心よりお祈りいたします。(もしかしたら、来年早々お目にかかれるかもなのですが、そのお知らせはまたの機会に…) 2018年 12月 立夏 (カンパーイ!) PR