ふと、雨 その他 2014年09月01日 0 ふと雨なんか降っていて、それが窓を叩くから。「どうして自分は役者をやっているんだろう」と思った。迷いがあるわけじゃない。だけど、役者ってものは、自分の中ではすでに特別でそして変わらないものになっていることに改めて気付いたんです。どうなっても続けていくんだろう、とか。どうすれば続けていけるんだろう、とか。ある意味、いえ、もちろん、という言葉の方がしっくり来ますが、役者を続けるために仕事を変えようと、具体的にまで考えている自分が昔からいます。誰に頼まれているわけでないのに舞台に立って、お客さんを呼んで、観てもらって、誰に頼まれているわけでもないのに、また次の舞台に、役に会っていく。自分は、何かあるんじゃないかという欺瞞を持っていました。音楽でも文学でも美術でも、なにかしらの唯一の才能のようなものを信じていた時期があったわけです。しかし、それは、どれも中途半端だったりして、絶対音感も持てず、それだけで音楽をあきらめたり、そうすることに慣れていったような。演劇は、たとえ才能がなくてもできる。才能があってもできる。やるか、やらないか。始めるか、続けるか、やめるか。それだけの純粋さを感じている。そして恐らく、自分の場合、一度やめてしまったらもう二度と「役者」だとは言えないような気がする。そうすると、いよいよ「趣味」になってしまう。俺はそんなものを求めてきたわけじゃない。演劇は何かの手段なんかじゃない。役者は表現者である以前に人間だ。舞台は舞台じゃなくて、ただの空間だ。生き方でも、やることでも、何が優れているわけじゃない。優れているもの、劣っているもの、そんなもの、この世には本来そんなものたちはない。ただ人間ひとり命ひとつで、それが二人から生まれてきただけ。完璧なものはない。すべて整合されて理由があるものなんて、どこにもないんじゃないかと思う。小林にはなにがあるんだろう。ただ笑う。ただ悲しむ。ただ怒る。ただ、喜ぶ。それを100%。そんなものが演劇を構成しているわけではない。動きがかっこいいのがいいんじゃない。声がかっこいいのがいいんじゃない。台詞が、役が、掛け合いがかっこいいのがいいんじゃない。美しくなろうとしたらそんなに醜いことはないんだ。そんな実生活でも手に入れられるものあればいいわけじゃない。変わっているのがおもしろいんじゃない。私は、もっと人間になりたい。もっと人間らしくありたい。人間であって、獣であって、ただ生きているその人になりたい会いたい。愛は美しいの?友達は大切なの?大人は正しいの?人間は生き物なの?声はきこえるの?言葉は真実なの?雨は、静かな雨はないの?まぶしくない太陽はないの?夜は暗いの?月は優しい?なにがあるの。この世界には。あなたがいる。わたしがいる。あの人がいる。おまえが、いる。わかりません。たまに、本番前に逃げ出したくなることがあるんです。こわい。そう思うことがあります。自分のせいでその人が生まれ損なってしまうんじゃないかと、その命ひとつがどれだけ大切なのか私は知っているから。生まれなければ損なうこともない、けれど、お客さん、あなたのために生まれるこの人に会って欲しい。まるで、私は医者であなたがたは母のように。必ずすくいだしてみせる。取り出してみせる。必ず会って、巣立つ姿まで見て、ばいばいを。ありがとうを。最後まで看ていてくれて、育ててくれて見守っていてくれてありがとうございました。何度も何度も繰り返しましょう。出逢いましたね。「ヴェニスの商人」稽古開始後より 小林龍二 PR
「空騒ぎ」上演後記 その他 2014年07月23日 0 こんにちは。小林です。獣の仕業 第八回公演「空騒ぎ」、おかげさまをもちまして、無事に終演いたしました。お忙しい中、またお足元の悪い中、ご来場くださいました皆様、本当に、本当に、ありがとうございました!また、ご来場いただけなくてもその旨、ご連絡をしてくださった皆様、ご検討いただいた皆様も、ありがとうございました。今回、上演後記ということで、のっぺりほわほわと書いてまいります。獣の仕業は、今までとりわけ悲劇を扱ってきた劇団です。それは、立夏の中でそう決めていたという訳ではないと思うのですが、そのすべてが悲劇に分類されるもの、いわんや、ただ「暗い」だったのかも知れません。2008年秋の第一回「群集と怪獣と選ばれなかった人生の為の歌」これは、なくなっていく自分の知る街と壊れてしまった友情を探しにいく、そんな物語、ラストが必ずしも幸福かと問われても答えられない、瓦礫に埋まった小さな世界に小さな花が咲く、そんな印象を私は持っています。2009年初夏の第二回「女は鎖、男は愛を潰す」これは私が書いて演出した作品ではありますが、やはり悲劇に分類されるのでしょう。男に支えられる「女」が、金という俗物に寄り「女」というジェンダーをなくして腐って溶ける。女の母は、新しい子を宿して、女は母の栄養になって「私はあなたのために生まれてきたのかもしれない」そう言って目を潰されます。・・・なんちゅう話だろうか(笑)他人がいる自分と世間の中にいる自分と、生きる覚悟と自立と。当時の自分の、曖昧な立場でも考えたのでしょうか。2010年秋の第三回「雷魚、青街灯、暗闇坂、あるいはうしなわれたものたち」これは獣史上、最恐の悪夢です。暗い坂へ転がり落ちて青い光でさえ小さくなっていく。家族、親友という最も近しく狭い世界で起きる屈折した愛と憎しみと、愛、愛、愛が螺旋する物語。何が現実なのか誰の現実なのか。殺した親友が魚になってよみがえって、妹に会いに来る。私も正直まだよく分かっていません。この作品は、これだけで、起きていることだけが真実の物語なのだろう、と。とにもかくにも、悲劇というより、悪夢です。2011年夏の第四回「飛龍伝」これはご存じ、つかこうへいの既成脚本に取り組みました。脚本は2003年ヴァージョンで、セリフはそのままに獣の特異な動きや立夏の演出によって、つかこうへい劇団のポップさはほぼすべてなくして、暗く、閉め切った部屋に西日が差しこむような、世界の中、そう、それは部屋のような場所でしょう。その狭小な部屋、のような場所で、全共闘と機動隊という社会の中にある二人が、愛をぶつけ合う、罵倒ですらすべて愛の言葉。誰よりも強く、何よりも大きい愛で、山崎一平は美智子を警棒で殴り殺します。愛した妻を自らで殺したことで狂った山崎は、正気に戻ったかのように、美智子に会い、死にます。…まあ喜劇ではないでしょう。ふわあ、長くなってきましたね。次でいったん締めましょう。2012年春(2012.03.10~03.11)第五回「せかいでいちばんきれいなものに」震災から1年後に上演した話。「彼」を探す物語。「彼」はなくなってしまった、壊れてしまった場所へ向かった。彼がどこにいったのか、その足跡を、ただ断片的に映す。彼にすがる女、彼に抱かれる女、彼を包む女、彼を診た女、そして彼を探す女。誰も皆、「彼」を知り、彼を寄る辺にする。しかし、彼の寄る辺は?春が来た桜の樹の下、彼は見つけられる。ただ、弔い眠る。と、ここまで書いてきました。このあとも、第六回「オセロ」に番外「助ける」、第七回「群集~(再演)」というように、やってきました。ポンっと思うと、もしかしたらだんだん明るくなってきたような気がします。前向き、と言いますか。しかしそれは「希望がある」であって、確実性をもった「幸せ」ではありませんでした。ここで、話を一気に戻します。「空騒ぎ」は喜劇でした。ですがしかし、「ここ、悲劇でしょ」というところがありました。クロハが嘆くところ、トビトと紅葉のシーン。今でしたら、トビトの「さようなら」はすべて、いわゆる死亡フラグです。しかし、そうはならなかった。それは飽くまでこの物語が喜劇であったからです。しかしそんな中、コンラッドとデイジーだけが、最終的な場面で喜劇の様相を呈していなかったのは、おそらく立夏の意思があったのではないかと思います。400年前には、あのシーンは勧善懲悪的な「悪い奴が捕まった!よかったー!」という風になっていたのかも知れません。立夏は、その、今ある脚本において、人間がどうなるかということを考えて自然そうなったのかも知れません。私は聞いていないので、真実は分かりません、が。コインの裏表のように、喜劇と悲劇は背中合わせのもの、そのようなことを言っていました。「空騒ぎ」は喜劇です。ただ、しかしそこには人ひとり、役者ひとり、それが立っているだけです。「獣の仕業」らしい喜劇になっていたなら幸いです。そしてまた、皆様の心の中に、少しでもほっこりと残り、コインが回って明滅するように、何かの折りに思い出していただけるとしたら、一同幸せに思います。獣の仕業、次回は11月1日~3日、「ヴェニスの商人」を上演します。また劇場にてお会いできることを楽しみにしております。改めまして、誠に、ありがとうございました。拝 小林龍二
Twitter即興小説”深夜特急”「ホーフィンチ」 その他 2014年06月11日 0 立夏です。Twitterで深夜24:00から25:00の間に即興小説を連続Tweetするひとりぼっち企画「深夜特急」なるものをしているのですが先日そちらをまた行いましたのでブログでもお知らせします。即興小説”深夜特急”第三弾「ホーフィンチ」ですが今回はひとりぼっちではありません。saltyrock主宰の伊織夏生さんとの合作です。二日間にわたって行い、前編を私が、後編を伊織さんが書いています。順番をじゃんけんで決めたことと、「前編と後編を違う視点で書く」と決めた以外はノープラン。私が勝手に心の中で「童話」を書くぞと心に決めていましたが、前日まで伊織さんには秘密にしておりました。伊織さんの脚本はいつも童話のようなあたたかさに満ちていて、テーマは私なりの伊織さんリスペクトです。普段の作風が違う二人の合作です。どのような童話になっているのでしょうか?さて。ここからは余談です。ワタクシ「合作」と言うものに心底憧れておりましてそれだけでも十分にご飯が食べられるのですがしかも伊織さんとと言うことで気合も気負いも十分でございました。良く「本当に即興で書いているのですか?」と聞かれるのですが、はい、即興です。番号を間違えたり致命的な誤字脱字にすぐに気づいた場合を除いては削除して書き直してもおりません。といいつつ、実は当日の23:40くらいからはPCの前に準備してメモ帳で書いておりますが・・・(と言うのも自分は自他共に認める誤字脱字大魔王でして獣の仕業の脚本は酷い間違えで溢れております…)なので急いで書くと判読不可能な状態になる恐れがあるため少し余裕を持ってのスタートをさせていただいております。と言ってもゆっくり打つだけのことでほとんど推敲の余地は無く、50Tweet以上の長編になってくると前後のツジツマを併せるためにTLを遡っているうちにあれよあれよと時間が経過して行くので焦りとの戦いです。その代わり、ゆっくり腰を落ち着かせて書くときより自分のパターンで逆に書けない良さがあったりですとか、いつもの思考パターンでは出てこないワードがぱっと出てきたり、個人的な楽しみとしてもいつも刺激的な体験をしています。また「何が何でも、書き始めたものを最後まで放り投げずに書き上げる」と言う部分についてはこれを始めてからかなり鍛えられてきたなと思う次第です。Twitterと言う公開されている媒体でしかも事前に「今から書きます!」と宣言して書いているので、「続かないのでやめます」って・わけには行かない状況ですからね・・・。腹筋や背筋のように、「ものをかく筋肉」と言うのも、あるんですね、もしかしたら。
舞台芸術創造期間SAI③ その他 2014年02月10日 0 こんにちは。小林です。東京に限らず全国的に凄い雪でしたね。そんな昨日。私は冬眠する熊が如く、部屋にてぬくぬく過ごしておりました。なんという幸せ、外を見ますると、風、雪、その音。「くわばらくわばら」と、ぬくぬくします。嗚呼。温かさよ、どうか私を離さないでと願うのです。風が吹いて、雪が風に流される音を始めて聞いたように思います。ふわーんって言うんですね。雪が風に乗ると。いえいえ、そんな甘いものではありませんでしたね。なにが、ふわーん、ゆるふわーんでしょう。しかしそう聞こえたのですから、どうぞご容赦くださいまし。そして本日になると晴れ渡り、気温も上がりびしょびしょの道、道、道でした。雪かきをザクザクやり、雪を掻いたところに子ども達が無垢な笑顔でまた雪を載せていく。嗚呼。このあらたかな感情よ、どうか費えませぬよう。転ぶなよと思いながら見送ったものです。雪のせる未来たちを。さてさて、他団体紹介を初めてこの場で行っております。その第一弾「舞台芸術創造機関SAI」です。果たして、この紹介企画が今後も続くかは、いと不明です。私自身、自分が明日どこでナニをしているのか定かではありません。ただ、足元を滑らせないよう祈るのみです。それでは、アマゾンで買いましたDJ OKAWARIを聴きながら更新してまいります。SAIに合わない曲調です。困ります。しかし、そのような些細なことはこちらに置いておいて始めたいと思います。さて、今回の出演に至った経緯は、獣の仕業忘年会2013がきっかけです。獣の仕業では、2012年の年末から、それまでお世話になったスタッフの皆様や役者の皆さんを呼んで「獣が無事に年を越します!おかげさまです!ありがとうございます!」として忘年会をやるのです。お世話になったスタッフの皆様と言っても、基本的には音響の阿部さんに照明の寺田さん、受付を特に担当して下さっている菊地さんに寺村さんは不動の背番号10番です。ちなみに、この会には私の特製冊子が特典として付いてきます。出席される皆様の主観的な紹介を掲載するとともに、今回は我らが愛するマスコット獣chanのマンガを取り入れました。ちょっと骨を折る作業ですが、今年については頼まれてもいないのに作成し、好評をいただくのです。「やばい小林ワールド全開!」と。ワールドの住人なので、どこがそんなに楽しいのか分からないときもありますが、みんなが喜んでくれるので僕も嬉しいです、と、小学生の作文のような言葉を書いてみました。この冊子の一部は、いつかこの場で公開したいと思っています。まあ、マンガの部分ですが・・・笑話がそれてしまいましたが、その忘年会に「群集と怪獣と選ばれなかった人生の為の歌(再演)」に出演した、獣への客演一等賞受賞者・水川さんが開口一番、私に「龍二さんSAI出ないんですか!?」と言ってくれたのです。「アンテナ張ってなかった!」と小林。水川氏は小林をあの手この手で落としていったのです。場所は歌舞伎町でした。やはー!というわけで小林はコロっと落ちたのです。(…歌舞伎町で飲んでいたことは真実ですが、何もやましいことはありませんでした。やましいことがあったらいいななどと考えたことも一切ありません。…すいません鼻が伸びてきました)そして、その忘年会の後に倉垣さんへ「ゾンビ足りてます?」というメールを送りました。今回はゾンビを公募しているようです。集まれゾンビのハローワーク!そして、「ということは!?」という返信をもらい、年末の昼、ゾンビ就活のため、渋谷のバーにて二人でカレーやタコスを食べてお話をして、出演を決めたのでした。芝居の話などをしながらも、あの場の二人は「ここの店は安くてうまい。コスパがいい」という共通認識を得たのです。ゾンビは仕事を得たのです。南無三。かくして、まめ芝その陸。「車曳~葬~」に向けて1月の14日から小林は合流したのです。物凄い歓迎ぶりでした。黄色い歓声が沸き上がり、この世界は自分のものであると錯覚したほどです。アホ極まれりです。その場にはもちろんの水川氏、口マグロ以来の中村弥生さん、そして舞台芸術創造機関SAI所属・伝説の「遠足」で知り合った蓮田蓮氏と口マグロで最初に出会った市川五月氏、さらに劇団EgHOST主宰の西荻小虎というアクロバッター俳優。そして初めてお会いした皆さん。今まで自分が演ったり観たりして出会って来た方々と新しく出会う方々とで、やけに高揚したのを覚えています。かくして自分に残された稽古場での稽古時間は8時間もなかったような中で、今回は明確な台詞はなくコロス(アンサンブル)としての出演でした。役はゾンビでした。周りはアクロバッターもバレエ巧者がいる中で、自分の動きはどう構成するのか、ただ気持ち悪い動きはできてもゾンビについて考えなくてはなりません。ゾンビはどういうわけか死者であるのに、筋肉がある、しかし明確な細部に筋肉の使い方というよりも瞬発性が特徴だと考えたわけです。素早い動き、というよりも意にも止めない状態で飛び出すような進行力がゾンビっぽいのではないかと。そして、その動きに何か色を与える際に、ING進行形で学んだアイソレーションや、まんま「ゾンビ」という動きをモチーフにしたり、そして獣で培った重心や指の心裡、子音を立てる発声から生まれる息のコントロールによる呻き声など活用したように思います。すいません、「今思うと」という部分が多くありますが、そんな風に培ってきたものを出していったように思います。ちなみに、ご存知かとは思いますが、獣の仕業も番外公演としてまめ芝その伍。に参加しましたが、その「助ける」の中で小林がゾンビっぽくなったといううわさを聞きましたが、まさか同じイベント・同じ劇場(One's Studio)で意図したゾンビをやるとは思わなかったですね。奇縁、ですね。ちょうど先週の土日に公演を行いました。もうここまで来ましたら細かい話はアレですが、届くところによると好評をいただいたようで満足至極です。ありがとうございました。さて、なんだか個人的な感想文になっていますが、自分はSAIに出る理由は、今回気づいたのですが、「楽しそう」という原初的な理由で出ています。ただ、実際に楽しむだけではもったいなく、役、のそうですが自分がつくるもので共鳴させて、それがかたちになったり、逆にかたちにしてもらったりなどが楽しい…のでしょうか。そして別の場所にいっても、こうして獣の仕業という帰るべき場所に「ただいま」と戻れることは個人的にも凄く幸せなんだと思っています。役者のあり方は様々です。所属しても所属をしていなくても、強くなくてはならないんだろうなと思っています。自分が強いかは分かりません。ただ、獣の仕業の小林として出るのですから、泥を塗らないように、しっかりしようと、獣を好いてくださっている方々、メンバーにとっても誠実なまま板の上に立ちたいと、こうして戻って、くだらないことを綴ったりもしていきたいと思うのです。早く獣の活動を始めたい、と思えるのは、こうした客演した機会も影響していることと思います。ただ、そうして思わせてくれる団体、小林の感性のようなものをチクッと刺激される団体さんにはまた出たいものです。 (真ん中の踏ん反り返っているのが倉垣氏)(小林は右下。ゾンビたちの集団です。困ったもんです)ちなみにこちらに小林が紹介されております。やったね、全国ネットです!もしよろしければご覧下さい。http://ameblo.jp/sai-kuragaki/entry-11765005634.html「倉垣ノ記」最後は雪の話も含めて、長文になってしまいましたね。それでは、舞台芸術創造機関SAIの紹介はこんなところにさせていただきます。次はどのようなことを更新するのでしょうか。このテンションのまましばらくは真面目なことを書いていければ小林の株が上がると思いますので、頑張ってまいります。それでは、長々とありがとうございました。ただいま、です。小林最後の最後に、小林のゾンビ設定(自作)です。※ある特定の場所・時間においては実在していたかも知れません名前:真屋兼人出身地:宮城県名取市血液型:O型最後の職業:無職性格:小心者。夢見がち。マイペース。人生なめてる。プライド高い。楽しいことが好き。どこか快楽主義者?いぬが好き。死因:頭部打撲。最期:宮城から故郷に錦を飾る、というより、かつての地元では引っ込み思案で高校のクラスでも浮いていて、彼らを見返すために東京の某文系大学に進学するも、生来のマイペースさから就活に失敗し、台東区のボロアパートで暮らしていた。夏暑く冬寒い部屋。家の窓からは荒川なんか見えて、西日が畳をオレンジに染める光が、あまりにも貧乏臭くていやだった。友人の渡辺大介の実家が玉子屋をやっていて、そこで日暮しアルバイトをしてなんとか生きていたものの、ある日、魔が差して店の玉子を勝手に家に持ち帰ったことがバレた年末、あえなくクビに。まずいことをしたなあ、と思いつつ、郷里に帰るかなどと考えてみるも、まだこの街には夢も希望もあるだろうと信じ、じゃがいもをふかした。しかし、考えながらふかしたため芽を取るのを忘れ、バターを塗ってパクパク。「うっ!」体が痺れた、まずい!と、のそのそ這って一階のピンク電話に向かったが、そこで階段落ち。ガンガンガン。お亡くなりに…。やがて、大家の旦那が来るも、真屋の死を確認すると、アパートの人気が落ちてしまうと思い、庭に土葬。合掌。享年28歳。大家は死体遺棄容疑で逮捕。実刑判決が言い渡されるも、これを不服として過日控訴をした。しかし棄却されて実刑確定。当アパートは取り壊された。解体作業中、庭に縦長の穴が見つかる。中には幸運の証と呼ばれている兎の尻尾が「ひとつ」。赤し。真屋くん、おつかれ。
舞台芸術創造機関SAI② その他 2014年02月05日 0 こんにちは。いつもの小林です。今回は連作もの?ですので、ジャンジャカ連投してみます。さて、2011年の夏に舞台芸術創造機関SAIと初絡みがあり、それからはぽややややああああんっと次の春までスパコーンと空いた訳です。獣では、第四回の「飛龍伝」、第五回の「せかいでいちばんきれいなもの」を上演していった、そんな過ぎた春、倉垣さんより「出まへんか?」とお誘いいただいたわけでございます。当時のわたしは「お誘いいただいた!どんどんやろう」と思い、劇団を立ち上げてからは2団体目の客演を決めたのでした。1団体目は、2010年の12月に出演した劇団ING進行形だったのです。こちらの話は、またいずれしようかなと、今思いました。さて、そんな訳でpit/北区域にて夏のイベント(演劇)に参加したのです。タイトルは「ROMANTIC+GROTESQUE」、略してロマグロですね。文字にすると「くちマグロ」という、なんとも川上弘美ばりに神を見ますね。さて、その口マグロで私は「変態」というジャンルの役をいただき、飛び回り暴れまわり、獣ではしないメイクをもして参加したのです。当時は「おおお、こんな風にしてやるのか!ジーザス!」と当初は戸惑いと新鮮さが混同した心持ちのなか、観に来てくれた団員に「近くでは見るに難しいな」と言われたものです、しかしそれにひるんでいては変態はやってられません!ええ、ええ、近づいてやりました。昔、教師が言っていた「人の嫌がることを率先してやりましょう」を実践する優等生、どうも!小林です!ドドカーン!ちなみに、ここだけの話ですが、最初の顔合わせみたいな飲み会があったとき、それが今は笑い話なのですが、集合場所に行ったら鼻や口にピアスを開けている方々がいまして、別の団体かと思ったら参加者だと分かり「や、やべえ!喰われる!」と思いながら、傍目一般人の僕は、喰われるにしても、せめてカカトの皮くらいにしてもらおうとそちらに足を投げ出していたのですね。しかし獣としては負けてられません!そして、ガツンと聞いてみました。「みそ汁、飲めます?ぴゅーってなりますよね。」と。勝った。それからは本番や稽古後には結構飲みに行くようになったのです。いやあ、今思うと、ネタの宝庫でしたね、口マグロ。そしてそして、その後、倉垣さんに獣の第六回公演「Othello the Shakespear」に出演していただき、獣全般と交友が生まれたのでした。ちなみに、ダイジェスト版のような感じですが、YOUTUBEに動画がUPしてありますので、もしよろしければご覧くださいまなし。http://www.youtube.com/watch?v=8jrO_DoizYsその後、昨年の夏に行われたSAIの伝説的なイベント「真夏の遠足」へ参加し、今回の出演へと至ったのです。ちょっと今日は簡単ですが、以上でございます。恐らく次回でラストです。だがしかし、更新は週末になるかな、と思います。更新をしましたら、またお知らせします。それでは。寒さに負けないように、ですね。小林