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獣の仕業のしわざ

劇団獣の仕業のブログです。 日々の思うこと、 稽古場日誌など。

[更新情報] Memberページ, Prevページを更新しました


 立夏です。
 獣の仕業の[Member]ページを更新しました。
 メンバーの宣材写真は長らく十年前の写真を掲載しておりましたのでようやくのリニューアルです……!

 新しくした写真は主に第十回公演「瓦礫のソフィー」のフライヤーを撮影した場所で撮ったものです。某公園です。関東にお住まいの方でしたらご存じの方も居るかもしれません。。



 また[Prev]ページも更新しました。第二回~第十二回公演までの公演概要について更新しました。こちらも長らく「準備中」状態にしておりました。またリニューアル前からプラスして公演の配役表も掲載しましたのでぜひご覧ください。
 改めて各公演の役名を見返すと私も感慨深いものがありました。「こんな名前の役だったのか……」とウッスラ忘れている役名もあり…(脚本の台詞の中であまり役名を呼ばれないキャラクターは名前を忘れがちです)

 次回のお知らせは公演情報になるかと思います。
 今度ともよろしくお願いいたします。
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過去上演履歴を更新しました。


2017年「盗聴」のチラシです。

 獣の仕業のHPの過去上演履歴を更新しました。
 2015年「出口なし」以降の過去公演の情報がご覧いただけるようになりました。

 リニューアル前からのグレードアップとして過去の配役表も公開しています。「あの公演のあの役名前なんだったっけ……?」というときにはこちらのページでご確認いただけます。

「出口なし」より前の公演情報および公演ごとの舞台写真についても随時追加していきます。

藤長由佳退団のお知らせ(2017.03.20)

お世話になっております。獣の仕業の立夏です。

この度、劇団員の藤長由佳が退団することとなりました。
これまで藤長にご声援・ご指導くださった皆様には心より御礼申し上げます。

獣の仕業は次回公演に向けて現在鋭意準備を始めております。
これからも精進してまいります。

今後とも、獣の仕業を何卒よろしくお願いいたします。

獣の仕業代表 立夏 拝

【出演情報】盗聴客演中野皓作 10/26 一人芝居上演のお知らせ【独彩式】〜冬に咲く花〜


獣初客演の中野皓作一人芝居。明日、上演されます。

 獣の仕業第十一回公演「盗聴」に登板予定の中野皓作(人体色彩画廊I'NN)の一人芝居が上演されます。

 明日、10/26 20:00から。
 場所は江古田「兎亭」です。

 人体色彩画廊I'NN主宰の一人芝居は、客席数20席、1ステージ限りのプレミアステージでございます。コンパクトな空間でとりおこなわれるのは、多分演者と観客の接戦です。
 「独彩式」という形式での一人芝居は今回二回目とのこと。中野さんの芝居はおなじみ…という方も、今回の獣の仕業登板で初めて彼の名前をご覧になった方にもオススメです。



ご予約&お問い合わせ
sorairoinn☆gmail.com(☆を@に変換してご連絡くださいませ)
※本公演に関するお問い合わせは獣の仕業ではなく、上記のご連絡先までお願い致します。

詳細
【独彩式】〜冬に咲く花〜
人体色彩画廊I'NNの中野皓作が送る、独演イベント。過去の一人芝居演目とも、I'NN本公演とも違う、濃厚過ぎるほど濃厚な中野皓作の世界をお楽しみください。

場所・カフェ&レンタルスペース【兎亭】
(西武池袋線江古田駅下車徒歩10分)
東京都練馬区旭丘1丁目46

日時・10/26(水) 20:00~
※夜カフェ時間のため、入場は18:30~開始ですが、舞台設営をしております。ご注意下さい。
料金・2000円(1ドリンク付き)

○あらすじ
男の部屋から恋人が去った。
広くなった部屋には鉢植えがひとつ置かれていた。

男は鉢植えを育てた。
男は鉢植えを捨てた。

やがて、鉢植えには青い花が咲いた。
しかし、鉢植えはどこにもなかった。

恋人のいない寂しさを忘れるために鉢植えを育てる男と、恋人そのものを忘れようとする男の話。


※備考
  • 上演時間は50分を予定しております。
  • 上演中、アクリル絵の具を使った演出効果が御座いますが、お客様に飛散することは御座いませんのでご安心ください。
  • 客席数に限りがございます。ご来場を予定される方は早めのご予約をおすすめいたします。



ふと、雨

ふと

雨なんか降っていて、それが窓を叩くから。

「どうして自分は役者をやっているんだろう」と思った。

迷いがあるわけじゃない。
だけど、役者ってものは、自分の中ではすでに特別でそして変わらないものになっていることに改めて気付いたんです。どうなっても続けていくんだろう、とか。どうすれば続けていけるんだろう、とか。ある意味、いえ、もちろん、という言葉の方がしっくり来ますが、役者を続けるために仕事を変えようと、具体的にまで考えている自分が昔からいます。

誰に頼まれているわけでないのに舞台に立って、お客さんを呼んで、観てもらって、誰に頼まれているわけでもないのに、また次の舞台に、役に会っていく。

自分は、何かあるんじゃないかという欺瞞を持っていました。
音楽でも文学でも美術でも、なにかしらの唯一の才能のようなものを信じていた時期があったわけです。しかし、それは、どれも中途半端だったりして、絶対音感も持てず、それだけで音楽をあきらめたり、そうすることに慣れていったような。

演劇は、たとえ才能がなくてもできる。才能があってもできる。
やるか、やらないか。始めるか、続けるか、やめるか。

それだけの純粋さを感じている。
そして恐らく、自分の場合、一度やめてしまったらもう二度と「役者」だとは言えないような気がする。そうすると、いよいよ「趣味」になってしまう。

俺はそんなものを求めてきたわけじゃない。
演劇は何かの手段なんかじゃない。
役者は表現者である以前に人間だ。
舞台は舞台じゃなくて、ただの空間だ。

生き方でも、やることでも、何が優れているわけじゃない。

優れているもの、劣っているもの、そんなもの、この世には本来そんなものたちはない。
ただ人間ひとり命ひとつで、それが二人から生まれてきただけ。

完璧なものはない。すべて整合されて理由があるものなんて、どこにもないんじゃないかと思う。


小林にはなにがあるんだろう。

ただ笑う。ただ悲しむ。ただ怒る。ただ、喜ぶ。それを100%。
そんなものが演劇を構成しているわけではない。
動きがかっこいいのがいいんじゃない。
声がかっこいいのがいいんじゃない。
台詞が、役が、掛け合いがかっこいいのがいいんじゃない。
美しくなろうとしたらそんなに醜いことはないんだ。
そんな実生活でも手に入れられるものあればいいわけじゃない。
変わっているのがおもしろいんじゃない。

私は、もっと人間になりたい。
もっと人間らしくありたい。
人間であって、獣であって、ただ生きているその人になりたい会いたい。

愛は美しいの?友達は大切なの?大人は正しいの?人間は生き物なの?声はきこえるの?言葉は真実なの?雨は、静かな雨はないの?まぶしくない太陽はないの?夜は暗いの?月は優しい?

なにがあるの。この世界には。

あなたがいる。わたしがいる。あの人がいる。おまえが、いる。


わかりません。
たまに、本番前に逃げ出したくなることがあるんです。
こわい。そう思うことがあります。自分のせいでその人が生まれ損なってしまうんじゃないかと、その命ひとつがどれだけ大切なのか私は知っているから。生まれなければ損なうこともない、けれど、お客さん、あなたのために生まれるこの人に会って欲しい。

まるで、私は医者であなたがたは母のように。必ずすくいだしてみせる。取り出してみせる。
必ず会って、巣立つ姿まで見て、ばいばいを。ありがとうを。最後まで看ていてくれて、育ててくれて見守っていてくれてありがとうございました。
何度も何度も繰り返しましょう。出逢いましたね。


「ヴェニスの商人」稽古開始後より 小林龍二