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獣の仕業のしわざ

劇団獣の仕業のブログです。 日々の思うこと、 稽古場日誌など。

藤長由佳退団のお知らせ(2017.03.20)

お世話になっております。獣の仕業の立夏です。

この度、劇団員の藤長由佳が退団することとなりました。
これまで藤長にご声援・ご指導くださった皆様には心より御礼申し上げます。

獣の仕業は次回公演に向けて現在鋭意準備を始めております。
これからも精進してまいります。

今後とも、獣の仕業を何卒よろしくお願いいたします。

獣の仕業代表 立夏 拝
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【雑賀玲衣客演情報】3/16(木)~19(日)演劇実験室◎天井棧敷~万有引力創立50周年記念公演 『身毒丸』


獣の仕業 meets 万有引力……! 「盗聴」で詩子を演じた雑賀玲衣の世田谷パブリックシアター初登場をぜひあなたの目で、目撃してください!

 立夏です。

 こちらも来週末です。
 3/16(木)~19(日)演劇実験室◎天井棧敷~万有引力創立50周年記念公演 『身毒丸』 に獣の仕業の雑賀玲衣が出演します。
 彼女自身にとって万有引力も 『身毒丸』も非常に思い入れのあるものとのこと。すでに劇場での稽古大詰めだそうです。

 すでに土日前売り券が完売とのことですが、公式サイトには以下のような情報も……
好評につき立見引換券を
世田谷パブリックシアターチケットセンターにて発売いたします。
販売開始:3月5日(日)13:00~
 「事件」を目撃したいという方、団体または劇場に直接お問い合わせいただきますようお願いいたします。

 私ですか? もちろん予約済みです! 楽しみでまったく夜も眠れそうにありません。
 皆様、応援よろしくお願いいたします。

 以下は劇団公式サイトからの転載です。
 ※ ご予約およびお問い合わせについては獣の仕業ではなく団体または劇場へのお問い合わせをお願いいたします。


演劇実験室◎天井棧敷~万有引力創立50周年記念公演 『身毒丸』

3月16日(木)〜19日(日)
3/16(木)19:00
3/17(金)19:00
3/18(土)15:00
3/19(日)14:00

料金:

一般A席:5,500円、一般B席:3,500円、高校生以下(A席)4,500円

【チケット取扱い】

カンフェティチケットセンター
0120-240-540(平日10:00~18:00)
http://confetti-web.com/

『身毒丸』取扱いページ
http://www.confetti-web.com/detail.php?tid=36911&

世田谷パブリックシアターチケットセンター
03-5432-1515 (10:00〜19:00)
(PC)http://setagaya-pt.jp/
(携帯)http://setagaya-pt.jp/m/

【問合せ】

リアルヘヴン:03-5809-4023(12:00〜21:00)
メール ticket@realheaven.jp

【小林龍二客演情報】3/18(土)3/19(日)兎団チャリティー公演「500mileの人生」


「Mr.獣の仕業」小林龍二ひさびさの客演は「兎団」!

 立夏です。

 来週末、3月18日(土)と19日(日)二日間限りのチャリティー公演に獣の仕業小林龍二が出演をいたします。会場は練馬区の「光が丘キリスト教会」。私が演出をした演劇ユニットsalty rock伊織夏生も出演しております。

 個人的に女優伊織夏生と小林龍二の共演は、ずっと見てみたかったコンビのひとつでして……いよいよ夢が叶います。しかも兎団で! 兎団は獣の仕業が参加したこともある江古田の演劇祭「まめ芝。」の主催者でもあり、江古田のアトリエ兼喫茶店を運営している斉藤さんの劇団です。非常にお世話になっております。作品は80年代古き熱き良き小演劇。大好きな劇団です。

 先日稽古も拝見して参りましたが、「ドタバタ」ってくらいスピード感満載です。遊び心満載なのに上品さもあって、今から本番がかなり楽しみです。
 小林もかなり弾けさせて貰っていました。

 そんな兎団さんから詳細をいただきました。来週末はぜひ教会観劇を!
 ※ チケットご予約・お問い合わせは以下の兎団様のお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。

兎団は、キリスト教会礼拝堂にて'15より「イースターチャリティー演劇」を上演させて頂いております。
今年はなんと、東京・愛知の二都市で開催いたします!

~教会で見るイースター・チャリティー演劇~

「500mileの人生」

【日時・会場】

3月18日(土)14:00~、19日(日)14:00~
@光が丘キリスト教会 練馬区春日町4-37-26
女手一つで育ててくれた母を亡くした兄妹、そこに家族を捨てた最低の父親からの手紙が。
「自分のところに来てくれ」
文句を言いながらも宛名の住所に行ってみると、そこには何もない。
知らなかった父の人生、この旅の果てに見えるものは何か?
(上演時間:約45分+牧師さんのお話10分)

*出演*

小林龍二(獣の仕業)伊織夏生(salty rock)あンな邦祐 松尾武志(兎団)石黒礼子(兎団)斉藤可南子(兎団)

*スタッフ*

脚本:能登千春(兎団)演出:斉藤可南子(兎団)
照明:由利優樹 音響:たかやま(兎団)
小道具:いしぐろれいこ(兎団)

【料金】

予約800円・当日1,000円・小学生以下500円
※収益は被災地の児童養護施設に全額寄付されます

【取り扱い】

兎団:oukaissou@yahoo.co.jp
代表者のお名前、日時、枚数をお知らせ下さい
光ヶ丘キリスト教会(下記参照)

【会場・お問い合わせ先】

光ヶ丘キリスト教会
03-3577-1044
https://www.shining-hill.org
info@shining-hill.org

The Act of Beast 11th Stage [The Play] -- RollPlaying --

 本エントリーはSNSでの拡散などはしておりません。
 この記事に目を留めてくださったあなたへ、出演者紹介ならぬ登場人物紹介です。


手塚優希 as カトリエ[悪意の執行者]

 アマチュア無線免許を持った無線傍受マニアの片付けられない女。食べ物を床に置いている。
 見ず知らずの香炉と「犬の仕事」の契約をし同居。犬の仕事は「呼んだらすぐくる」「1回頭を踏むごとに2,000円」など多岐に渡る。彼女は自分のしたいことを香炉に押し付ける代わりに、香炉の心臓の薬代を彼に渡している。
 駅のホームで荷物を持ってもらった男に一目惚れ。彼の名前が「夕日」であることや、彼の住所を根性で突き止めたのち、無線免許を取得し彼の電話の音声を傍受することを日課とし始めた。
 高校時代の親友である詩子が、クラスの同級生である永遠に傷付けられ自殺未遂をはかって以降、永遠をいじめながら友達ごっこをしている。
 アマチュア無線では「きれいなできるお姉さん」を演じている。最近は無線ビギナーである雨ヶ谷という男と出会い、無線通信で会話を楽しんでいるようだ。
 詩子の自殺未遂以降詩子とはずっと連絡が取れていなかったが、彼女はずっと詩子に会いたいと思っていた。それは本当だったのだろうか?
 彼女の行動は、言葉は、どれが本当でどれが嘘だったのだろう。
 

中野皓作 as 香炉[善意の執行者]

 カトリエの家に同居している男。心臓に病気があり一日一回薬を飲まなければ生きていけない。薬は高額で香炉には金が必要である。しかし病気のために体に負担の掛かる労働ができず現在はカトリエと「犬の仕事」の契約をしつつ同居している。要は居候でありヒモなのだが二人の間ではあくまで「犬」ということらしい。
 出身が名古屋で時折方言を口走る。地元ではみんなに金を返せと言われる。
 カトリエが夕日と永遠の逢瀬の盗聴を始めたことをきっかけにある日カトリエに「ある勝負」を持ちかけた。
 盗聴のノイズの中で、自分の心臓と引き換えに彼は「本当のことが話したい」とカトリエに告げる。死に損ないの犬が飼い主に噛みつき、死ぬための手続きを始めたとき、カトリエのプレイのメッキが剥がれ始めた。
 女子高生に好かれたい。というよりは多分自分の身の回りにいる全員にあわよくば好かれたい。

 

きえる as 永遠[永遠の情状酌量]

 カトリエと高校の頃のクラスメイト。当時はクラスの人気者だった。洋服のセンスが良く友達も多くありながら、翻訳文学を読んだり洋楽を聞いたりと一目置かれる面もあった完璧な「クラスのマドンナ」。
 しかしカトリエの親友の詩子に付きまとわれてから彼女の人生は一変する。詩子の愛情を拒んだことで詩子が学校の屋上から飛び降り自殺未遂をしてからだ。
 カトリエはその事件の後永遠に近づき、友だちになった。罪悪感からカトリエの言うことをなんでも聞くようになった永遠。更に一ヶ月前からストーカーに付きまとわれ始め、現在はほとんどノイローゼになっている。
 クラスの人気者としての地位から転落した永遠だが、詩子が死に損なったことで明確な罰が与えられなかった。それが彼女の傷である。彼女は自分自身を攻め、自分で自分をさばき続けている。カトリエの言動に彼女はいちいち傷つくが永遠はそれを自分のしたことへの報いとして受け入れ、カトリエに依存している。
 しかし、物語の終盤では自分のストーカーと交際することをカトリエに求められたときに、彼女の均衡が崩れ始め…。
 

小林龍二 as 夕日[自覚なき悪意]

 カトリエに電話の電波を傍受されている男であり、一ヶ月前に永遠を街で見かけ一目惚れした男。
 永遠を愛するあまり彼女の捨てたゴミやレシートを自宅に持ち帰りコレクションしている。また一日三回決まった時間に電話をしたり、彼女の自宅へ贈り物をしたり、職場に電話をしたりとストーカーとしてかなり強者であるが本人はその自覚がなく、あくまで純愛である。
 空に撒いたレシートを瞬時に読み取り記憶する能力がある(と思われる)。
 自己愛とプライドが高いがコンプレックスが強く、自己愛の反射として永遠を盲目的に愛している。
 教えていないはずの自分の自宅に永遠が訪れたとき彼のラブロマンスは頂点に達する。それ以降はこれまで承認できなかった自己愛が発露するが、彼にはどうしても許せないことがあった。自分の愛する永遠が、自分を自分ではない名前で呼ぶことだ。
 彼の本当の名前は「夕日」ではなかったのだ。
 

田澤遵 as 雨ヶ谷[正義の執行者]

 物語冒頭でカトリエと無線通信をする男。その正体は詩子の恋人であり警察である。
 カトリエとの初期の無線通信では純朴な無線ビギナーを演じている。ヘビースモーカーで屋内だろうと喫煙待ったなし。吸い殻は靴底で消してその辺に捨ててしまうパンク精神の持ち主。
「嘘をつくこと」「情報を曖昧なままにしておくこと」を嫌い、恋人である詩子に対して本音を話すようにと何度も要求する。彼の正論は正しく、詩子は何も言うことができない。
 その反面、電波法の「無線傍受は聞こえちまったらしょうがない」「聞こえていないふりさえすればOKだ」という原則を強調し、それを遵守しているような素振を見せる。素振り。そう、彼もまた警察の職に就きながら「警察を演じている」ような人間なのかもしれなかった。
 彼は最後に最愛の女を自らの意志で裏切ったようにみえる。
 それでは最後の台詞「あなたは本当は誰を愛しているんです。それとも本当は誰も愛さないのですか」という言葉は彼は本当にカトリエに対して言っていたのだろうか。本当は、彼自身に向けられたものだったのだろうか。


雑賀玲衣 as 詩子[殺意の執行者]

 カトリエと永遠との会話の中で時折現れた「詩子」という名前。その名前を持つ女であり「盗聴」という物語のはじまりの女でもある。
 十二年前、高校生のとき、彼女はクラスのマドンナである永遠に近づいた。カトリエに内緒で永遠に近付き、キスをした。そして自分の気持ちが叶わなかったことをきっかけに屋上から飛び降り自殺をする。しかし、彼女は死ななかった。足を悪くしてしまいうまく歩くことができなくなった彼女は、死んだように生き続け、あのとき永遠の思いに死ねなかったことが傷になっている。
 やがて彼女は雨ヶ谷という男に出会った。そして彼女は彼に自分の殺意を打ち明けたのだ。
「でも、ゆるせないのです」「私は、あの子を、殺したいのだ」と。
 彼女がたった一人許せないのは、永遠ではない。
 高校時代の親友だったカトリエである。
 自分が屋上の柵を握りしめたとき、20メーター先で自分をただ眺めていただけの自分の親友。
 彼女はナイフを握りしめカトリエに言った。
 自分は死に損なってしまったと、そして、今も高校の屋上であの柵を握りしめて、カトリエ、あなたを、待っているのだと──


-- as -- [?]
 最後にカトリエに電話を掛けてきた人物

── CQ 20mater, CQ20mater, 僕の名前は昼の後で夜の前、空を真っ赤に塗れ染めて、水平線に消えていく。カトリエ聞こえるか、僕は待っている──



獣の仕業 第十一回公演 盗聴
The Act of Beast 11th Stage [The Play]
2017.01.14-01.15
Thanks for Playing with us.

「盗聴」[The Play]に寄せて~本当のこと あるいは悪意の結晶としての盗聴行為~



 立夏です。
 獣の仕業第十一回公演「盗聴」[The Play]は1月15日に終演いたしました。ご来場いただいた皆様、そしてご声援くださった皆様、ありがとうございました。心より御礼申し上げます。
 
 今回の公演を無事に終えることができましたのは、皆様のお力添えのお陰だと思っております。
 
 皆様、今回は「獣の仕業の新境地」と大風呂敷を拡げての公演でしたが、いかがでしたでしょうか。
 公演直前に私はこちらのBlogにこんなようなことを書きました。
 
 はっきりいってなかなか曲者で厄介な物語です。でも、私は、やっと、私の言葉で本当のことだけを書くことができたと思いました。
 
 公演をご覧いただいた皆様には、この一文がちょっとした伏線であったことをご理解いただけるのかなと思います。

「本当のこと」

 つまり、獣の仕業が「本当のこと」を作るために選択したのは、徹底的に「Play」であることそして「嘘であること」です。

 私はこの本でようやく、自分にとっての本当のことを書くことができたと思っています。それに嘘はありません。しかし、そのために私はこの本に本当のことをひとつも書きませんでした。
 本当のことを書くことと、本当のことをひとつも書かないことは、実は同じことだったのだというのが、私の気付きでした。

 とある王子様の言葉に「砂漠が美しいのはどこかに井戸を隠しているから」という有名な一節があります。だとすれば、盗聴は砂漠です。草一本生えない一面の砂。そこに井戸はあったのでしょうか、どこかに、私はそれを書かなかったので、分かりません。センチメンタリズムです。


 
 それはそうと、ずっと演劇の稽古が大嫌いで今もまあまあ嫌いです。でも、同時に
「稽古がずっと終わらなければいいのに」
 と何度も思いました。これはどういうことでしょう。
 嫌なことがずっと終わらなければいいのにと願うのはどんな気持ちなんでしょう。稽古どころか本番も終わってしまった今では、それもやはり分かりません。レトロスペクティブです。



 
 今回の作品のお客様のご感想については「クズ」「ゲス」「登場人物の性格が悪すぎる」と言われる一方、「爽やかだ」「純愛だ」「純粋だ」とも言っていただきました。
 でもいずれのお客様もそのお客様にとって正確で、それこそ「本当のこと」だと思います。
 あるいは、あわよくばどちらのご意見のお客様も根っこは同じことを仰ってたりするのかな…と都合のいいことを考えたりもしますが、これも分かりません。



 分からないことだらけです。


 
 そんなお客様皆様の大変多岐に及んでいた感想についてはアンケートもSNSのご感想も、どれも嬉しく拝見いたしました。すべて今後の創作のエンジンにさせていただきたく存じます。あらゆるお言葉に感謝いたします。

獣の仕業第十一回公演「盗聴」[The Play]Twitterご感想まとめ
 
 また、音響プランナーの阿部さん、照明プランナーの伊藤さんにも感謝いたします。音と光の姿はしているものの、おふたりは盗聴の出演者だと私は思っておりました。
 それから、出演陣。誰がひとりでも欠けていたら、今回の盗聴は今の姿をしていないと思います。ありがとう。


 
 ところで、盗聴は獣の仕業のオリジナル作品の中で、はじめての「人が死なない物語」でした。
 誰も死なない話を書くこと。長年の私の目標でもありました。
 ひとりも死なない、
 みんな懲りないし、結構元気。
 最後のダンスはそんな私達のしょーがない生命力、みたいなものです。



 獣の仕業というフォーマットにおいて、このような作品が作れるようになったことについては「ようやく」という思いが本心です。
「私たちには。私たちの言葉を使って、私たちの身体を使って、本当の話ができるときがようやくきたのだと思う」
 これは、私が俳優たちに送った最初の「盗聴概要」のメールに書いてあった一文です。
 さっき掘り起こして見てみて「まあまあ生意気なこと書いているな」と反省もしたのですが、私が生意気なのはいつものことですし、せっかくのことですから、気にしないことにしました。本当は少しだけ気にしています。


 
 そんなことですから、これからも懲りずに元気に舞台表現をしていきたいと思います。少しでも楽しんでいただけるようにこれからも弛まず精進して参ります。

 ですから…、皆様ももしよろしければ懲りずにこれからもご覧いただければ幸いです。


 
 では、最後に。
 いつか気が向いていただけるなら…、カトリエにとっての「盗聴」は、みなさまおひとりおひとりにとって何に置き換わるんだろうと考えてみていただけませんか?
 
 盗聴という行為、悪意の結晶。

 劇場に来てくださった皆様の中の心には、どんな行為結晶があるのでしょうか。
 想像するだけで、私はワクワクしてしまいます。
 
 それではまた、近いうちに……
 改めまして心より、お礼申し上げます。

 もっと、Playを。
 
 獣の仕業代表 立夏 拝