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獣の仕業のしわざ

劇団獣の仕業のブログです。 日々の思うこと、 稽古場日誌など。

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【盗聴本番直前連載】出演者紹介その3:雑賀玲衣


VOGUEの表紙でしょうか。いいえ、雑賀玲衣です。

 立夏です。

 さて、獣の仕業「盗聴」[The Play]まであと6日です!!

 昨日から「本番直前連載」と銘打って出演者紹介をはじめました。上演初日前日までに全員紹介しきる所存です。五十音で紹介しています。まずはバックナンバーの紹介です。
「き」「こ」と来まして次は「さ」…そう「雑賀玲衣」です。綺羅星ルーキーのごとく入団した彼女も今やいぶし銀の大女優です。




 さて、お客様は雑賀玲衣についてどんなイメージを持っていますか?

 色気のある美人女優?



 オーラのある女性?



 迫力のある度胸のある女優?



 かわいさのある女優?


 うーん…
 どれも、正解です。でも、きっとどれも、ちょっとだけ違う…のかもしれません。

 私は最初は雑賀に会ったときには「明るくて可愛いなあ元気だなあ」と思っていて、途中から「あれ意外と引っ込み思案なのかな」と思って、でも最近はなんというか…
 もしかして…性格が…あれ、悪い…あ、いや、多分気のせいです雑賀に限ってそんなことはないはずです。



 がおー!

 去年の下半期から三本連続の客演行脚に「がんばります!!」と意気揚々、稽古が始まると途端に自信ガナイヨーできないヨードーシヨーと泣き言をいいながら七転八倒、心配しながら本番を見に行くと別人かのような大女優の貫禄、すべてを追っかけている私は情緒が不安定になります。
 統一感のなさ、振れ幅の激しい喜怒哀楽。
「一体どれが本当の雑賀なのか…」と…。



 この振幅が雑賀の女優としての魅力です。
 全部ウワバミのように飲み込んで取り込んで、雑賀まみれにして出力する濃い味。

 獣の殿が小林龍二なら、今やきっての先陣。どんどん獣の旗を振って欲しいと思っています。今の雑賀玲衣は、本当に見て欲しい。すごくいい。みてください。

 皆様のご来場、心よりお待ちしております!



獣の仕業 第十一回公演

盗聴 [The Play]

日程:
2017年1月14日(土)15日(日)

開演時間:
14日(土)15:00/19:00
15日(日)14:00/18:00
会場:吉祥寺櫂スタジオ
料金:2,000円(前売・当日同料金)
リピーター割引:1,000円(半券持参・要予約)
※ リピーター割引は本公演の半券のみご利用いただけます。
※ 上演時間:80~85分予定

チケットご予約Webフォーム

作・演出:立夏
出演:手塚優希 小林龍二 きえる 雑賀玲衣 田澤遵 中野皓作(人体色彩画廊I'NN)
照明:伊藤将士
音響:阿部健司(MUGEN☆PROJECT)
カトリエという名の女がいる。カトリエは固定局用無線機のある家に住み、アマチュア無線を趣味としている。香炉という男が彼女の「犬」として契約し同居している。彼は心臓に病気があり一日一回薬を飲まなければ生きていけない。カトリエの家の近くには永遠という名の女が暮らしている。カトリエとは高校のときからの幼なじみだ。彼女はカトリエの言うことなら何でも聞く。「詩子のこと」があるからだ。さて、今日もカトリエの無線がとある電波を傍受した。それは彼女が最も愛する夕日という名の男、彼の電話の音声だ。カトリエは耳を澄ましている。笑っている。しあわせなのか。私には分からない。そして私の隣には女性がいる。名前は「詩子」── 彼女には「悪意」があった。
第十一回公演は獣の仕業の新境地。
くせ者6人が繰り広げる苛烈で過激で純粋な「悪意」にまつわる群像劇。
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【盗聴本番直前連載】出演者紹介その2:小林龍二


お待たせしました。Mr.獣の仕業・小林龍二です。「俺が獣だ!」(といわんばかり)

 立夏です。

 さて、獣の仕業「盗聴」[The Play]まであと6日…となりました。わあ…。

 昨日から「本番直前連載」と銘打って出演者紹介をはじめました。三日坊主にならないように頑張ります。第一回目は「きえる」でした。ということで第二回はこの方、「小林龍二」です。


獣の仕業イチ、レフ版が似合う男!!

 マア小林さんのことはもう…いまさら書いてもアレかなとか思ったり…結構本気でするんですけれど、冗談なんですけれど……

 とにかく彼はものすごく変わり者です。



 初対面の人には圧倒的なマシンガントーク、親しくなってくると気分屋で王様、芝居のことになると頑固者、ホームに強くアウェイに弱い、電車の乗り換えが苦手で、早起きが不得意で、台詞覚えが死ぬほど悪く、納得したら獣最強、男性ファンは多いのに、女性ファンはからっきし、滑舌はチャーミングポイント(仮)で、身体能力はピカイチ。個性推しと見せかけて、変幻自在のカメレオン、「獣の仕業」の作品を、作品ごと背負える芝居をする、男気の化身、永遠の未知数・・・───



 ─── そして、とても口が大きい男、それが俳優小林龍二です。



 さてさて今回は、どんな芝居を、見せてくれるのでしょう。
 

 …ちょっとワンシーン、2ヶ月前の通しの写真を見てみましょうか。

 ………あれ?



 こんなシーンが、あるとか、ないとか…?

 やっぱり、ないとか…?

(二ヶ月前の通しの写真なのでこれと全く同じシーンは本番上演版には存在しません。これを見た皆様の心の中に、しまっておいてください)

 どうですか、こういう俳優が、うちの看板です。
 もし興味を持っていただけたなら…

 皆様のご来場、心よりお待ちしております!



獣の仕業 第十一回公演

盗聴 [The Play]

日程:
2017年1月14日(土)15日(日)

開演時間:
14日(土)15:00/19:00
15日(日)14:00/18:00
会場:吉祥寺櫂スタジオ
料金:2,000円(前売・当日同料金)
リピーター割引:1,000円(半券持参・要予約)
※ リピーター割引は本公演の半券のみご利用いただけます。
※ 上演時間:80~85分予定

チケットご予約Webフォーム

作・演出:立夏
出演:手塚優希 小林龍二 きえる 雑賀玲衣 田澤遵 中野皓作(人体色彩画廊I'NN)
照明:伊藤将士
音響:阿部健司(MUGEN☆PROJECT)
カトリエという名の女がいる。カトリエは固定局用無線機のある家に住み、アマチュア無線を趣味としている。香炉という男が彼女の「犬」として契約し同居している。彼は心臓に病気があり一日一回薬を飲まなければ生きていけない。カトリエの家の近くには永遠という名の女が暮らしている。カトリエとは高校のときからの幼なじみだ。彼女はカトリエの言うことなら何でも聞く。「詩子のこと」があるからだ。さて、今日もカトリエの無線がとある電波を傍受した。それは彼女が最も愛する夕日という名の男、彼の電話の音声だ。カトリエは耳を澄ましている。笑っている。しあわせなのか。私には分からない。そして私の隣には女性がいる。名前は「詩子」── 彼女には「悪意」があった。
第十一回公演は獣の仕業の新境地。
くせ者6人が繰り広げる苛烈で過激で純粋な「悪意」にまつわる群像劇。

【盗聴本番直前連載】出演者紹介その1:きえる


トップバッターは今回4回目の出演であります、きえる!

 立夏です。
 さて、獣の仕業「盗聴」[The Play]まであと一週間となりました。
 そこで「本番直前連載」と銘打って出演者紹介をいたします。あと一週間であれば毎日やれば間に合う…はず…!

 今回は五十音順で掲載していきます。ということは…ということで…記念すべき連載第一回目トップバッターは「きえる」です。それでは、張り切って参りましょう。



 きえるは先程書いた通り今回四回目の出演。そのため彼女の紹介記事も何度も何度もかいているので正直もう彼女については書くことがありません。
 というのはまったくの冗談で、むしろ彼女はいくら書いても書ききれないほどの魅力を持っています。いつ見ても新鮮で、新しく、毎日がドラマティック。日々を一生懸命生きています。
 コロコロと変わる表情は、彼女の一番の魅力のひとつなんです。同じ人間のハズなのにまるでどれもが別人のよう…。
 
 魅力的…



 魅力的です…



 とても…



 魅力的…!!

※ 写真はすべて本人の許可を得て掲載しております。

 というわけで私はすべてのきえるが大好きです。ほんとうです。




 俳優というのは「別人になりかわる」「何かの依り代になる」ということが仕事のひとつではありながらも、同時に俳優本人の個性・本人の魅力が重要視されるという二律背反な職能を要求されます。本人でないなにかにならなくてはいけないのに、本人であることが重要である…ということです…。

 そういう観点で俳優という職能を考えたときにきえるはとてもすばらしい女性です。

「この台詞を、きえるが言うから良いんだ」
「この姿を、きえるが見せるからすばらしいんだ」

 私は稽古中にそんな風に思うことが良くあります。

 しっかり寝て、しっかり食べて、良く笑って、良く育ってくれればいいと願ってやみません。
 そして「盗聴」が今後の彼女の俳優としての成長のスタートラインになることを願っています。

 今回の「盗聴」ではそんな…私が思うきえるの魅力をこれまでとは違った角度から精一杯書かせていただきました。
 芝居を見たことがない方も獣の仕業って何だろう?と思っている方も大歓迎です。「きえるに会いに行く」そう思ってきていただくのも大歓迎です。
 きっと楽しんでいただけると思います。そして、みんなきっと彼女を好きになってしまうと思います。私はハマった側の人間です。

 もちろん、俳優としての彼女は…(見たことがある方には今更言うべくもありませんが)まあすごいです。あの手この手でどんどん存在を増していきます。たまに「それは反則だからやめなさい」と注意することもあるのですが、あのー、そこはー、…ご愛敬ということで。



 会いに、きてください。

 皆様のご来場、心よりお待ちしております!



獣の仕業 第十一回公演

盗聴 [The Play]

日程:
2017年1月14日(土)15日(日)

開演時間:
14日(土)15:00/19:00
15日(日)14:00/18:00
会場:吉祥寺櫂スタジオ
料金:2,000円(前売・当日同料金)
リピーター割引:1,000円(半券持参・要予約)
※ リピーター割引は本公演の半券のみご利用いただけます。
※ 上演時間:80~85分予定

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作・演出:立夏
出演:手塚優希 小林龍二 きえる 雑賀玲衣 田澤遵 中野皓作(人体色彩画廊I'NN)
照明:伊藤将士
音響:阿部健司(MUGEN☆PROJECT)
カトリエという名の女がいる。カトリエは固定局用無線機のある家に住み、アマチュア無線を趣味としている。香炉という男が彼女の「犬」として契約し同居している。彼は心臓に病気があり一日一回薬を飲まなければ生きていけない。カトリエの家の近くには永遠という名の女が暮らしている。カトリエとは高校のときからの幼なじみだ。彼女はカトリエの言うことなら何でも聞く。「詩子のこと」があるからだ。さて、今日もカトリエの無線がとある電波を傍受した。それは彼女が最も愛する夕日という名の男、彼の電話の音声だ。カトリエは耳を澄ましている。笑っている。しあわせなのか。私には分からない。そして私の隣には女性がいる。名前は「詩子」── 彼女には「悪意」があった。
第十一回公演は獣の仕業の新境地。
くせ者6人が繰り広げる苛烈で過激で純粋な「悪意」にまつわる群像劇。

盗聴稽古場日誌:12/18,23,24,25


漠然とつねに絶妙な距離感の二人(なかはいいです)

 立夏です。
 獣の仕業2016年分の稽古場日誌もこれで最後です。

 今回は題して「クリスマス集中稽古編」

 そう…、去年の12/23,24,25はイブもクリスマスもどちらも土日しかも三連休というクリスマスを全力で楽しみたい人達には絶好のカレンダーでした…。

 そんなときにも獣の仕業は絶賛稽古中でした。
 しかもひとりも欠席者がおらず正に獣の仕業、演劇人の鑑集団です。実は予定がなかっただけですとか、そういうことは、いや私には、分かりませんが。

 稽古場ではクリスマスソングを掻き鳴らしアップと称してひたすらにはしゃぎます。


私もはしゃいでいたのか全員の立ち位置が重なったタイミングで写真を撮ってしまいました。失敗です。

 その後はまたひたすら地味で粘着質な稽古をコツコツ…コツコツ…

 まあ地味です。獣の仕業の稽古は地味です。
 盗聴が終わったら他の劇団様の稽古場にもお邪魔してみようかと思います。そして我が劇団の稽古の地味さを存分に噛みしめ、比較し、惨めな気持ちで帰って行くような行脚でもしてみましょう。稽古場見学をさせてくださる奇特な劇団様、いらっしゃいましたらコールください。

 稽古は地味ですが、本番は獣史上一番派手だと思います。
 苛烈でゲスな花火を盛大に打ち上げる所存です。

 そして2017年へ…。


獣の仕業 第十一回公演

盗聴 [The Play]

日程:
2017年1月14日(土)15日(日)

開演時間:
14日(土)15:00/19:00
15日(日)14:00/18:00
会場:吉祥寺櫂スタジオ
料金:2,000円(前売・当日同料金)
リピーター割引:1,000円(半券持参・要予約)
※ リピーター割引は本公演の半券のみご利用いただけます。
※ 上演時間:80~85分予定

チケットご予約Webフォーム

作・演出:立夏
出演:手塚優希 小林龍二 きえる 雑賀玲衣 田澤遵 中野皓作(人体色彩画廊I'NN)
照明:伊藤将士
音響:阿部健司(MUGEN☆PROJECT)
カトリエという名の女がいる。カトリエは固定局用無線機のある家に住み、アマチュア無線を趣味としている。香炉という男が彼女の「犬」として契約し同居している。彼は心臓に病気があり一日一回薬を飲まなければ生きていけない。カトリエの家の近くには永遠という名の女が暮らしている。カトリエとは高校のときからの幼なじみだ。彼女はカトリエの言うことなら何でも聞く。「詩子のこと」があるからだ。さて、今日もカトリエの無線がとある電波を傍受した。それは彼女が最も愛する夕日という名の男、彼の電話の音声だ。カトリエは耳を澄ましている。笑っている。しあわせなのか。私には分からない。そして私の隣には女性がいる。名前は「詩子」── 彼女には「悪意」があった。
第十一回公演は獣の仕業の新境地。
くせ者6人が繰り広げる苛烈で過激で純粋な「悪意」にまつわる群像劇。

盗聴稽古場日誌:12/3,4,10,11,17(番外編:凛子の結婚披露宴!)


12/17今までで一番セレブレイトな獣ポーズ! 凛子おめでとう!

 立夏です。あけましておめでとうございます。
 昨年は大変お世話になりました。本年もなにとぞ獣の仕業をよろしくお願いいたします。

 さて、稽古場日誌がすっかり滞っています。今更2016年のことを書くことに違和感を禁じ得ませんが最後まで書ききると決めたので頑張りたいと思います。

 今回はそんな筆無精を返上すべく12/17にあった劇団員凛子の結婚披露宴の様子も交えての稽古場日誌です。めでたいよ!



 こちらは12/4の「盗聴」CM撮影の様子です。
 ブログでは公開しておりませんが、今回の盗聴、突発的にCMなんど作ってみました。ちゃんとした劇団のような感じを醸し出せたのでやって良かったと思っております。
 すでに3パターンともにYoutubeに公開済みです。いずれこちらのブログでも披露しますが未見のかたはYoutubeで「獣の仕業 盗聴」で検索してみてくださいませ、すぐに出てきます。

 それぞれの俳優の組み合わせ違いだけでこんなに雰囲気が変わるモノかと…演出家としては大変興味深いです。みんな違ってみんないい的なあたたかい気持ちになっております。

 こういうことを合間にやりながら稽古も中盤戦でツメツメでした。この頃第二次エンジンが稽古場に掛かってきて俄然「創作の現場」になってまいりました。冬真っ盛りなのに稽古場、あついです。




 そして12/17には凛子の結婚式。
 獣の仕業初の既婚者誕生と言うことで大変めでたいそんな席に「獣の仕業とゆかいな仲間達席」を設けていただきました。


獣の仕業とゆかいな仲間達席(完全に親族席の位置取りで席に案内された早々、全員ちょっと怯みました)

 式は新郎新婦のキュートな人柄全開の優しさと笑いに溢れたもので、一流のエンターテイナーの仕事を見せつけられたときのような悔しさがありました。私たちも新郎新婦に負けないようなお客様を楽しませられるモノを作るぞと私は勝手に燃えていました。
 劇団員の田澤さんがふたりのキューピッドということで友人代表スピーチをしたのですがマア緊張していましたね。いい顔をしていました。全然リラックスしていない、いい顔でした。

 私と手塚さんは受付をやらせてもらいました。手塚さんのお金の計算がはやくて式場の方への報告も完璧で、さすが制作スタッフは違うなと思いました。




 ブーケトス&キャッチは新郎新婦の意向で「男女混合戦」。
 ここで「獣の仕業とゆかいな仲間達」はあることを思いつきます。

「盗聴の稽古でやっている”あの動き”、ブーケキャッチに使えるのでは…?」

 田澤さんと小林さんのコンビが作品で使う「ある動き」があります。それを洒落の気持ちでキャッチングのタイミングでやってみたところ…



 見事にキャッチしてしまった小林。
 大変気まずそうな顔をしていますね。

 周りの人達も「なんでお前が取っちゃうんだよ」という視線を彼に向け(ているように私には感じられ)ていました。
 しかし、おめでとう、こばやし。

 さあ、凛子の一大イベントも見事達成しました。

 もう一個の本番「盗聴」も上演間近です!

 ご予約まだまだ受け付けております。獣の仕業の捨て身のリアリティ「盗聴」
 あらためて申し上げます。今回の獣の仕業、サブタイトルの通り

「The Play」です!!


獣の仕業 第十一回公演

盗聴 [The Play]

日程:
2017年
1月14日(土)15日(日)

開演時間:
14日(土)15:00/19:00
15日(日)14:00/18:00
会場:吉祥寺櫂スタジオ
料金:2,000円(前売・当日同料金)
リピーター割引:1,000円(半券持参・要予約)
※ リピーター割引は本公演の半券のみご利用いただけます。
※ 上演時間:80~85分予定

チケットご予約Webフォーム

作・演出:立夏
出演:手塚優希 小林龍二 きえる 雑賀玲衣 田澤遵 中野皓作(人体色彩画廊I'NN)
照明:伊藤将士
音響:阿部健司(MUGEN☆PROJECT)
カトリエという名の女がいる。カトリエは固定局用無線機のある家に住み、アマチュア無線を趣味としている。香炉という男が彼女の「犬」として契約し同居している。彼は心臓に病気があり一日一回薬を飲まなければ生きていけない。カトリエの家の近くには永遠という名の女が暮らしている。カトリエとは高校のときからの幼なじみだ。彼女はカトリエの言うことなら何でも聞く。「詩子のこと」があるからだ。さて、今日もカトリエの無線がとある電波を傍受した。それは彼女が最も愛する夕日という名の男、彼の電話の音声だ。カトリエは耳を澄ましている。笑っている。しあわせなのか。私には分からない。そして私の隣には女性がいる。名前は「詩子」── 彼女には「悪意」があった。
第十一回公演は獣の仕業の新境地。
くせ者6人が繰り広げる苛烈で過激で純粋な「悪意」にまつわる群像劇。