「象」上演直前!出演者紹介最終回: 小林龍二 次回公演 2018年08月31日 0 立夏です。 いよいよThe Out of Beast 2018「象」の上演が来週末(9月7日~9日)にせまってまいりました。 本番直前連載と称してはじめた出演者紹介もこれでラストです。 三人目は小林龍二です。 最近「Mr.獣の仕業」と呼ばれていい気になっているこちらの男です。 はい、実にいい気になっている顔ですね。 しかしいい気になるのも当然で、そもそも「Mr.獣の仕業」と呼び始めたのは私ですし、何より小林さんは今プチモテ期がキテいます。モテて謙虚になれる人は世の中にはそうそういやしません。今回はそのことを書きます。 五年ほど前、私は「みんなに好かれる小林さんになってほしい」というようなことを言ったそうです。 なぜ言ったかというと、今から書くことはほとんどフィクションなんですが、その頃の小林さんは目が合った人間はコンマ2秒で殴りつけるわ、野に咲く花にもツバを吐きかけるわで、歩くジャックナイフみたいだったのです。近寄る人間は誰もおらず、みな彼を恐れていました。というか、避けていました。 そのハードボイルドさから男性ファンは数多くいました。「男らしいわあ」と言ってくれる少年、お兄さん、おじさん、おじさん……何故か高いおじさん率。そして蜘蛛の子を散らすように逃げていく女性たち…。たくさんのおじさんに囲まれながら小林は女子にキャーキャー言われるもうひとりの男性劇団員田澤を鬼の形相で見つめていたのです。 そこにひとりの天使が現れました。ミドリカワユイさん(仮名)女性です。 彼女は劇場に訪れ私にそっと言いました。「小林さんのファンです」「これを、渡しておいてくれますか。名前は伝えないでください」 逆ガラスの仮面現象です。 その後同時多発的に「小林さん好きです」「小林さんの芝居すばらしいです」「小林さんなんでそんなにいい人なんですかなにかウラがあるのではないですか」 という声がチラホラと聞かれるようになり現在に至りますが、これはすべて天使ミドリカワが開いた夢の扉だと解釈しています。 小林よ、お前は人生またとないモテ期にホクホクとしているだろうか。しかし調子に乗るなかれ、かつて君のファンがなぜかおじさんばかりだったとき、そのときと何も変わらず、おじさんたちは今も君を応援しているということを……フォーエバー。 ここまではほぼフィクションだったわけなんですが、そんな小林さんは今回はおじさんの役をやります。おじさんに愛され十年、いつの間にか小林さん自身もすっかり若手のおじさんになりました。 ついでに、獣の仕業旗揚げ以前に封印した小林さんの爆発力のある芝居を、十周年の今解禁いたします。小林ファンの人もそうでない人も、これまでとひと味もふた味も違う俳優小林をどうぞ目撃してください。 公演は来週9/7(金)~9/9(日)です。 以下のカルテットオンラインからご予約をお待ちしております。「象」チケット予約フォーム The Out of Beast 2018「象」作:別役実(三一書房「別役実戯曲集」より)演出:立夏出演:手塚優希 立夏 小林龍二 とある病院。そこには背中に被爆痕のあるひとりの病人が入院している。 病人は日々歩く練習をしている。病人の夢は、自分の足でもう一度あの街に行くことである。自分の被爆痕を人目に晒すために。 見舞いにやってくる病人の妻と甥も同じく被爆者であるが、彼らはそのような野心は持ち得ない。 男は叔父の被爆痕を、むしろ憎んでいた。男は何もせず、ただ静かに暮らしていたかったのだ── ──敗北を強いられた人々の悲しみと孤独をさりげない手触りで描いた別役実初期代表作。 ○日時:2018年9月7日(金)~9月9日(日)9/7(金) 20:009/8(土) 14:00/17:00/20:009/9(日) 14:00/17:00○料金:2,000円(前売・当日ともに)リピーター割引:1,000円(半券持参・要予約)・上演時間:65~70分・受付開始・開場は開演30分前・小学生未満のお子様のご入場はご遠慮ください・開演10分前を過ぎますとキャンセル待ちのお客様を優先してご案内致しますので、お席の確保ができない場合がございます。お時間には余裕を持ってお越しください・リピーター割引は本公演の半券のみご利用いただけます○チケットご予約:ご予約はWebフォームからのご予約が便利です。メール・電話でも受けつけております。いずれのご予約方法の場合にも当日会場受付でのお支払です。Webフォームから予約する(カルテットオンライン)「象」チケット予約フォーム必要事項を入力の上「登録」をしてください。電話またはメールから予約する・09027509136・swz★live.jp(★を@に変えてください)お名前(フリガナ)、ご連絡先、ご予約日時、枚数をご連絡下さい。○会場:レンタルスペース+カフェ「兎亭」(練馬区旭岡1-46-12エイケツビルB1)・西武池袋線「江古田」駅より徒歩7分・都営大江戸線「新江古田」駅より徒歩13分※ 会場には駐車場・駐輪場はございません。公共交通機関をご利用いただくか近隣の有料駐車場・駐輪場をご利用ください製作者一同、皆様のご来場を心よりお待ちしております。 PR
「象」上演直前!出演者紹介その2: 立夏 次回公演 2018年08月30日 0 立夏です。 いよいよThe Out of Beast 2018「象」の上演が来週末(9月7日~9日)にせまってまいりました。 本番直前なので、俳優紹介をしていきたいと思います。 次は…わたくし立夏です。 なんだが自分のことを書くのは非常に照れくさいのですが、せっかくなんでちょっとばかり書いてみましょうかね……。 わたくし、巷では今回の「象」で「獣初出演」とされておりますが、実は一度これより前に獣の舞台には立ったことがあります。 第二回公演「女は鎖、男は愛を潰す」です。 第一回公演~第三回公演については、見た方がほとんどいないので、この事実を知っている方はほとんどいないのではないかなと思います。実はこの公演、小林龍二作演出、立夏は出演のみ、という体制でございました。なつかしいですね。 その第二回公演が今から九年前のことになりますので、今回の出演については「約九年振りの出演」であります。そのフレーズだけ聞くとまるで活動休止していた人のような言葉です。ずっとやってたんですけどね、作・演出で。 そしてその第二回公演の上演が終わった直後からのことです。私たちが「獣の仕業は何をもって獣の仕業であるか」──いわゆる「団体のカラー」というものを、強く意識するようになったのは。 つまり、もっとはっきりと書いてしまうと「第二回公演はその作品が良質だったかそうでなかったかに関わらず"獣の仕業の演劇"と銘打ってよかったのかどうか」「獣の仕業はどんな作品を製作する団体になりたいのか、なっていくべきか」ということを、私達は話し合ったのです。 その結果、以降の公演において、獣の仕業の現在の特徴である身体性や俳優同士のシンクロを強調した作風がより強化されていくことになります。 このときの話し合いは控えめに言って混迷を極めましたし、当時の自分の未熟さは今でも昨日のように思い出され、ほんっとうに恥ずかしさで胸がいっぱいになります。それと同時にあのとき考えたことや思いがなければ、今の獣の作風はなかったといっても過言ではないくらい濃密で掛け替えのない時間でした。 あれから、九年が経ちました。 私は今でも「獣の仕業の芝居の本当の姿」を探し求めています。 でも九年前とは少しずつ取り組み方は変わってきていて。あのとき考え抜いた獣の仕業の作風を、上演を繰り返すごとに少しずつ外していっているのがここ二~三年の動きなのです。どこまで外しても獣が獣でいられるのかを確認するために。最後に残ったものが「獣の仕業を担保する最小要素」なのだということを知るために。 さて、九年前話したことのひとつに、こんなことがあります。「立夏は出演をせず、演出に特化することが、獣を担保する条件だと思う」 今回、外す要素は、これです。 九年越しの、再挑戦。しかも、演出と出演の兼務は演劇人生初です。いやー大変ですね。兼務の皆さんを改めて尊敬します。稽古場では手塚さんと小林さんにかなり助けてもらっています。 出演はまたいつか挑戦したいと、数年前から思っていました。でも、団体と何より自分の演劇人としての経験値や自分のキャパを客観的に考えたときに、これまではGOが出せませんでした。けれど、今ならできるんじゃないか、と今年思えるようになりました。獣の芝居の履歴を十年積み重ねた今なら、獣の仕業の作風を守りながら自身が獣の俳優としても貢献できるタイミングが来たのではないか…… そんな気持ちで、出演しています。 獣の俳優としては初心者ですが、世界で一番獣の仕業のことを考えた時間は長い自信があるので皆さん、ぜひご覧ください。 色々書きましたが、私は獣の仕業への出演はこれからも原則いたしませんので、ご興味もっていただけた方は、この機会をお見逃しなきようお願いいたします! ※ 自分の紹介記事なのに長くてごめんなさい。ほとんど劇団全体の話なので許してちょんまげです。(てづかさん) 公演は来週9/7(金)~9/9(日)です。 以下のカルテットオンラインからご予約をお待ちしております。「象」チケット予約フォーム The Out of Beast 2018「象」作:別役実(三一書房「別役実戯曲集」より)演出:立夏出演:手塚優希 立夏 小林龍二 とある病院。そこには背中に被爆痕のあるひとりの病人が入院している。 病人は日々歩く練習をしている。病人の夢は、自分の足でもう一度あの街に行くことである。自分の被爆痕を人目に晒すために。 見舞いにやってくる病人の妻と甥も同じく被爆者であるが、彼らはそのような野心は持ち得ない。 男は叔父の被爆痕を、むしろ憎んでいた。男は何もせず、ただ静かに暮らしていたかったのだ── ──敗北を強いられた人々の悲しみと孤独をさりげない手触りで描いた別役実初期代表作。 ○日時:2018年9月7日(金)~9月9日(日)9/7(金) 20:009/8(土) 14:00/17:00/20:009/9(日) 14:00/17:00○料金:2,000円(前売・当日ともに)リピーター割引:1,000円(半券持参・要予約)・上演時間:65~70分・受付開始・開場は開演30分前・小学生未満のお子様のご入場はご遠慮ください・開演10分前を過ぎますとキャンセル待ちのお客様を優先してご案内致しますので、お席の確保ができない場合がございます。お時間には余裕を持ってお越しください・リピーター割引は本公演の半券のみご利用いただけます○チケットご予約:ご予約はWebフォームからのご予約が便利です。メール・電話でも受けつけております。いずれのご予約方法の場合にも当日会場受付でのお支払です。Webフォームから予約する(カルテットオンライン)https://www.quartet-online.net/ticket/elephant必要事項を入力の上「登録」をしてください。電話またはメールから予約する・09027509136・swz★live.jp(★を@に変えてください)お名前(フリガナ)、ご連絡先、ご予約日時、枚数をご連絡下さい。○会場:レンタルスペース+カフェ「兎亭」(練馬区旭岡1-46-12エイケツビルB1)・西武池袋線「江古田」駅より徒歩7分・都営大江戸線「新江古田」駅より徒歩13分※ 会場には駐車場・駐輪場はございません。公共交通機関をご利用いただくか近隣の有料駐車場・駐輪場をご利用ください
「象」上演直前!出演者紹介その1: 手塚優希 次回公演 2018年08月29日 0 立夏です。 いよいよThe Out of Beast 2018「象」の上演が来週末(9月7日~9日)にせまってまいりました。 本番直前なので、俳優紹介をしていきたいと思います。 まずはこの方。手塚優希! 2017年1月の「盗聴」[The Play]から約1年半振りの出演となる手塚さん。連続でキャストクレジットの先頭になったことがある俳優は、今まで小林さんだけだったので、ちょっと感慨深いものがあります。 彼女は、なんとも愛情深い演技をする方です。台詞ひとつひとつに責任感を感じます。本人自体もとても愛のある人間だと思っていて、そんな彼女の良さをもっと引き出せれば……というところで今稽古に励んでおります。 今回は、手塚さんの獣出演史上初となる「男役」に挑戦です。パチパチパチ! 見た目も性格も女性らしいためか、獣以外の舞台を含めても男性の役柄をしたことは数えるほどしかないそうです。 いや、……いいんじゃないですか? すごく、男役、合うと思います。 愛情深いのと同時に演技に迫力があるので、男性的なパワーを出すのもお手の物ってかんじです。 手塚さんファンの皆様、ぜひご覧になってくださいね。 そして、演劇関係者の皆様におかれましてはぜひ手塚さんに男役のオファーも! どしどしお待ちしております!(劇団員の売り込み) 余談なのですが、手塚さんはすごく普段のおしゃべりに特徴があって、なんとも間が悪いというか、「じゃあこの話題はそのへんで」って雰囲気のときにずっと喋っていたりとか、あとは話題のチョイスが変というか、たとえば稽古場にいる私と小林どちらかが(あるいはどちらも)知らない人の話をずっとしていたりとか、なんというか、どうして芝居はできるのに普段のトークがドヘタなんだろうってすごく不思議です。 ただ、そうじゃなくなったらもはや手塚ちゃんじゃない気がするので、個性って大事だよね! 公演は来週9/7(金)~9/9(日)です。 ご興味持っていただけた方は以下のカルテットオンラインからご予約をお待ちしております。「象」チケット予約フォーム The Out of Beast 2018「象」作:別役実(三一書房「別役実戯曲集」より)演出:立夏出演:手塚優希 立夏 小林龍二 とある病院。そこには背中に被爆痕のあるひとりの病人が入院している。 病人は日々歩く練習をしている。病人の夢は、自分の足でもう一度あの街に行くことである。自分の被爆痕を人目に晒すために。 見舞いにやってくる病人の妻と甥も同じく被爆者であるが、彼らはそのような野心は持ち得ない。 男は叔父の被爆痕を、むしろ憎んでいた。男は何もせず、ただ静かに暮らしていたかったのだ── ──敗北を強いられた人々の悲しみと孤独をさりげない手触りで描いた別役実初期代表作。 ○日時:2018年9月7日(金)~9月9日(日)9/7(金) 20:009/8(土) 14:00/17:00/20:009/9(日) 14:00/17:00○料金:2,000円(前売・当日ともに) リピーター割引:1,000円(半券持参・要予約)・上演時間:65~70分・受付開始・開場は開演30分前・小学生未満のお子様のご入場はご遠慮ください・開演10分前を過ぎますとキャンセル待ちのお客様を優先してご案内致しますので、お席の確保ができない場合がございます。お時間には余裕を持ってお越しください・リピーター割引は本公演の半券のみご利用いただけます○チケットご予約:ご予約はWebフォームからのご予約が便利です。メール・電話でも受けつけております。いずれのご予約方法の場合にも当日会場受付でのお支払です。Webフォームから予約する(カルテットオンライン)「象」チケット予約フォーム必要事項を入力の上「登録」をしてください。電話またはメールから予約する・09027509136・swz★live.jp(★を@に変えてください)お名前(フリガナ)、ご連絡先、ご予約日時、枚数をご連絡下さい。○会場:レンタルスペース+カフェ「兎亭」(練馬区旭岡1-46-12エイケツビルB1)・西武池袋線「江古田」駅より徒歩7分・都営大江戸線「新江古田」駅より徒歩13分※ 会場には駐車場・駐輪場はございません。公共交通機関をご利用いただくか近隣の有料駐車場・駐輪場をご利用ください
お久しぶりに~10年目から獣の外側へ~ 次回公演 2018年08月24日 0 こんにちは。The Out of Beast 2018「象」。9月7日の初回に向けてモリモリ稽古しております。ということで、ご無沙汰しております。小林です。もう、何年ぶりの投稿になりますでしょうか。昔なんて、芝居に関係なく、例えば電車の中の外国人の会話なぞを書いていたものです。それから早10年。皆さま、これをご覧いただいているお越しくださるお客様にスタッフの皆さま、そして獣に出てくださった皆さま、応援してくださっている皆々様のおかげで、10年目を迎えることができました。獣のしわ、(↑「ざ」抜くとこうなります)経ちました10年、獣の仕業。獣の仕業、は、The Act of Beastと格好よく名乗るものです。「りんごアップル」よろしくです。そんな名前を、今回は変えています。ただの「番外公演」という意味とも違い、「獣の仕業」の、芝居のアイデンティティを剥がすという試みがあります。それは否定ではなく、また新しくリスタートしようじゃないの、というものだと私は理解するものです。たとえば大学でやっていた芝居、獣の仕業を立ち上げてからの第1回、そしてそのあとに構成されてきた獣の仕業、らしさ。アイデンティティ。それを根っこに、また新たな姿になるように、そうです、モリモリしているのです。今回は、主役を手塚優希が、そしてそして自団体では初となる立夏も出演する「象」。これは別役実さんが学生の時に初めて書いた、実質的な処女作で、後年の「病気」や昨今に雑賀玲衣と二人芝居をした「門」ともまた違う作品。当たり前に試行錯誤などしながらつくり上げています。稽古は、先々週にある程度の演出がつけ終わり、先週からは「止め通し」なるものを進めています。これは、一本一気に通すのではなく、じわじわ、じわじわ、一歩ずつ芝居を精緻につくり上げていくことです。昔は、特に粘着質な立夏で、徹底的に突き詰めてやっていたものです。それは、まだアイデンティティが出来ていないような時期だったからでしょう。。今週末には「モリモリ通し」をやります。「モリモリ通し」というのは今つくった言葉ですので、私も何を指しているのかわかりませんが、通しをモリモリやる予定です。・・・モリモリとは?本番まで、残り2週間です。わー言葉に出すと緊張してきましたよ!いつもながら、全員で励んでいきます。あ。宣伝の動画です。youtubeに上がっておりますのでどうぞご覧くださいませ。獣の仕業 こばやし公演特設ページやご予約はこちら獣の仕業 The Out of Beast 2018「象」まもなくです!
[更新情報] Memberページ, Prevページを更新しました その他 2018年04月10日 0 立夏です。 獣の仕業の[Member]ページを更新しました。 メンバーの宣材写真は長らく十年前の写真を掲載しておりましたのでようやくのリニューアルです……! 新しくした写真は主に第十回公演「瓦礫のソフィー」のフライヤーを撮影した場所で撮ったものです。某公園です。関東にお住まいの方でしたらご存じの方も居るかもしれません。。 また[Prev]ページも更新しました。第二回~第十二回公演までの公演概要について更新しました。こちらも長らく「準備中」状態にしておりました。またリニューアル前からプラスして公演の配役表も掲載しましたのでぜひご覧ください。 改めて各公演の役名を見返すと私も感慨深いものがありました。「こんな名前の役だったのか……」とウッスラ忘れている役名もあり…(脚本の台詞の中であまり役名を呼ばれないキャラクターは名前を忘れがちです) 次回のお知らせは公演情報になるかと思います。 今度ともよろしくお願いいたします。