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獣の仕業のしわざ

劇団獣の仕業のブログです。 日々の思うこと、 稽古場日誌など。

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「盗聴」[The Play]に寄せて~本当のこと あるいは悪意の結晶としての盗聴行為~



 立夏です。
 獣の仕業第十一回公演「盗聴」[The Play]は1月15日に終演いたしました。ご来場いただいた皆様、そしてご声援くださった皆様、ありがとうございました。心より御礼申し上げます。
 
 今回の公演を無事に終えることができましたのは、皆様のお力添えのお陰だと思っております。
 
 皆様、今回は「獣の仕業の新境地」と大風呂敷を拡げての公演でしたが、いかがでしたでしょうか。
 公演直前に私はこちらのBlogにこんなようなことを書きました。
 
 はっきりいってなかなか曲者で厄介な物語です。でも、私は、やっと、私の言葉で本当のことだけを書くことができたと思いました。
 
 公演をご覧いただいた皆様には、この一文がちょっとした伏線であったことをご理解いただけるのかなと思います。

「本当のこと」

 つまり、獣の仕業が「本当のこと」を作るために選択したのは、徹底的に「Play」であることそして「嘘であること」です。

 私はこの本でようやく、自分にとっての本当のことを書くことができたと思っています。それに嘘はありません。しかし、そのために私はこの本に本当のことをひとつも書きませんでした。
 本当のことを書くことと、本当のことをひとつも書かないことは、実は同じことだったのだというのが、私の気付きでした。

 とある王子様の言葉に「砂漠が美しいのはどこかに井戸を隠しているから」という有名な一節があります。だとすれば、盗聴は砂漠です。草一本生えない一面の砂。そこに井戸はあったのでしょうか、どこかに、私はそれを書かなかったので、分かりません。センチメンタリズムです。


 
 それはそうと、ずっと演劇の稽古が大嫌いで今もまあまあ嫌いです。でも、同時に
「稽古がずっと終わらなければいいのに」
 と何度も思いました。これはどういうことでしょう。
 嫌なことがずっと終わらなければいいのにと願うのはどんな気持ちなんでしょう。稽古どころか本番も終わってしまった今では、それもやはり分かりません。レトロスペクティブです。



 
 今回の作品のお客様のご感想については「クズ」「ゲス」「登場人物の性格が悪すぎる」と言われる一方、「爽やかだ」「純愛だ」「純粋だ」とも言っていただきました。
 でもいずれのお客様もそのお客様にとって正確で、それこそ「本当のこと」だと思います。
 あるいは、あわよくばどちらのご意見のお客様も根っこは同じことを仰ってたりするのかな…と都合のいいことを考えたりもしますが、これも分かりません。



 分からないことだらけです。


 
 そんなお客様皆様の大変多岐に及んでいた感想についてはアンケートもSNSのご感想も、どれも嬉しく拝見いたしました。すべて今後の創作のエンジンにさせていただきたく存じます。あらゆるお言葉に感謝いたします。

獣の仕業第十一回公演「盗聴」[The Play]Twitterご感想まとめ
 
 また、音響プランナーの阿部さん、照明プランナーの伊藤さんにも感謝いたします。音と光の姿はしているものの、おふたりは盗聴の出演者だと私は思っておりました。
 それから、出演陣。誰がひとりでも欠けていたら、今回の盗聴は今の姿をしていないと思います。ありがとう。


 
 ところで、盗聴は獣の仕業のオリジナル作品の中で、はじめての「人が死なない物語」でした。
 誰も死なない話を書くこと。長年の私の目標でもありました。
 ひとりも死なない、
 みんな懲りないし、結構元気。
 最後のダンスはそんな私達のしょーがない生命力、みたいなものです。



 獣の仕業というフォーマットにおいて、このような作品が作れるようになったことについては「ようやく」という思いが本心です。
「私たちには。私たちの言葉を使って、私たちの身体を使って、本当の話ができるときがようやくきたのだと思う」
 これは、私が俳優たちに送った最初の「盗聴概要」のメールに書いてあった一文です。
 さっき掘り起こして見てみて「まあまあ生意気なこと書いているな」と反省もしたのですが、私が生意気なのはいつものことですし、せっかくのことですから、気にしないことにしました。本当は少しだけ気にしています。


 
 そんなことですから、これからも懲りずに元気に舞台表現をしていきたいと思います。少しでも楽しんでいただけるようにこれからも弛まず精進して参ります。

 ですから…、皆様ももしよろしければ懲りずにこれからもご覧いただければ幸いです。


 
 では、最後に。
 いつか気が向いていただけるなら…、カトリエにとっての「盗聴」は、みなさまおひとりおひとりにとって何に置き換わるんだろうと考えてみていただけませんか?
 
 盗聴という行為、悪意の結晶。

 劇場に来てくださった皆様の中の心には、どんな行為結晶があるのでしょうか。
 想像するだけで、私はワクワクしてしまいます。
 
 それではまた、近いうちに……
 改めまして心より、お礼申し上げます。

 もっと、Playを。
 
 獣の仕業代表 立夏 拝
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獣の仕業第十一回公演「盗聴」[The Play]の前に


日が回りました。いよいよ明日1/14と明後日1/15で上演です。たった4回のプレミアステージ

 今週土日上演です。第十一回目。
 かっこつけてもしょうがないので、今から「盗聴」という作品のこと、書きます。




 はじめましてあるいはお久しぶりです。獣の仕業 の立夏と申します。代表で作家で演出家です。

 今週土日に「盗聴」[The Play]という作品を吉祥寺で上演いたします。
 劇団です。演劇です。劇場です。

 ところでこれを見ている皆様は演劇、すきですか。
 私は凄く、すきです。




 質問はもうすこしあります。
 皆さんのすきなものってなんですか?
 なぜすきなのですか? どういうところがすきなのですか?
 そのすきなもののことを、嫌いになりそうなことってありますか。
 愛しているものを、愛していることの証明に傷つけてしまう間違いをしたことは、ありますか。
 そして、それを悪意だと、思ったことはありますか。




「盗聴」[The Play]は「悪意」の群像劇です。

「悪意」とはなんでしょう。私は去年そのことをずっと考えていました。そしてこの物語を書きました。
 私が「悪意」についてずっと考えていたかつて、それは「盗聴」稽古の初期のことだったのですが、こんな風に書いたことがあります。
「独立した「悪意」はないんだ」と。
「悪意は人と人との間にあるんだ」と。
 そして今は更にこうも思います。「愛することも、きっと」と。

 心は私たちひとりひとりの内側にあるんじゃない。私とあなたの、間に、あるのだ。
 それがうつくしいとしても、汚れていたとしても、それはただ、あるのだ。
 それを私は「心」と、

 そして、でも、それはもしかしたら、ああやっぱり、もしかしなくても、私たちはずっと伝わらないのかもしれない。
 私が演劇を一番愛しているのは、伝えても伝えても最後に残る一縷、「分かり合えない」というところです。演劇への誠実さが多様にある中で、それが私の誠実さです。




 そして私は、思うのだ。
 もし分かり合ってしまったら私たちは、私たちの営みは、それは、要らなくなってしまうときなのかもしれないと。分からないから、私たちはいつまでも、交わし続けられるのだと。前回「瓦礫のソフィー」も今回の「盗聴」も根っこは同じ、そういうことを。

 「わかる」「わたしも」と分かり合う危うさ。「わからない」「伝わらない」の尊さ。
 あなたがいて私がいてそれぞれの名前があり私とあなたが違う人間であなたが私を私の名で呼ぶことが、目の前で!
 それが私の、演劇の、最後の勇気だと思うのです。獣の仕業 は「そういうこと」をします。




 はっきりいってなかなか曲者で厄介な物語です。でも、私は、やっと、私の言葉で本当のことだけを書くことができたと思いました。
 全部本当で、つまり、全部嘘かもしれない。それならば、
 私は、この話を心から、

 以上です。

 ご来場心より、お待ちしております。

 回によっては残り僅かですのでご観劇予定がおきまりの方は、ご予約フォームからご希望の回のご予約をオススメいたします!

残席状況(1月13日 0:00現在)

1/14土
15:00…△ --> 特に残席僅少です。お早めに!
19:00…○
1/15日
14:00…△
18:00…○
○…残席あり/△…残り僅かです
※全ステージ増席いたしました。皆様のご予約心よりお待ちしております。


獣の仕業 第十一回公演

盗聴 [The Play]

日程:
2017年1月14日(土)15日(日)

開演時間:
14日(土)15:00/19:00
15日(日)14:00/18:00
会場:吉祥寺櫂スタジオ
料金:2,000円(前売・当日同料金)
リピーター割引:1,000円(半券持参・要予約)
※ リピーター割引は本公演の半券のみご利用いただけます。
※ 上演時間:80~85分予定

チケットご予約Webフォーム

作・演出:立夏
出演:手塚優希 小林龍二 きえる 雑賀玲衣 田澤遵 中野皓作(人体色彩画廊I'NN)
照明:伊藤将士
音響:阿部健司(MUGEN☆PROJECT)
カトリエという名の女がいる。カトリエは固定局用無線機のある家に住み、アマチュア無線を趣味としている。香炉という男が彼女の「犬」として契約し同居している。彼は心臓に病気があり一日一回薬を飲まなければ生きていけない。カトリエの家の近くには永遠という名の女が暮らしている。カトリエとは高校のときからの幼なじみだ。彼女はカトリエの言うことなら何でも聞く。「詩子のこと」があるからだ。さて、今日もカトリエの無線がとある電波を傍受した。それは彼女が最も愛する夕日という名の男、彼の電話の音声だ。カトリエは耳を澄ましている。笑っている。しあわせなのか。私には分からない。そして私の隣には女性がいる。名前は「詩子」── 彼女には「悪意」があった。
第十一回公演は獣の仕業の新境地。
くせ者6人が繰り広げる苛烈で過激で純粋な「悪意」にまつわる群像劇。

「盗聴」[The Play] 会場物販情報

獣の仕業第十一回公演「盗聴」[The Play]の上演も今週末に迫りましたのでここで物販のお知らせです。
 盗聴の会場で下記の物販を取り扱っております。
 現時点ではすべて会場のみで購入可能なものですので、お越しになった際にはぜひお手にとって御覧ください。
 
 それではラインナップを紹介いたします。
 

上演DVD 各¥2,000

 本番の様子をすべて収録+副音声全編コメンタリー付きです。
 劇場でご覧になった公演をいつでもご自宅でご鑑賞いただけます。コメンタリーは作品解説や稽古の裏話など多岐に渡っており、どことなく獣の面々と鑑賞会のようなゆるいムードです。


 
  • 第八回公演「空騒ぎ」
  • 第九回公演「ヴェニスの商人」
  • 第十回公演「瓦礫のソフィー」NEW!!

上演台本・戯曲 各¥500

 今回の上演作品である「盗聴」もその場でお買い求めいただけます。
 
  • 第五回公演「せかいでいちばんきれいなものに」上演台本
  • 第七回公演「群集と怪獣と選ばれなかった人生の為の歌」(再演版)上演台本
  • 第八回公演「空騒ぎ」上演台本
  • 第九回公演「ヴェニスの商人」上演台本
  • 第十回公演「瓦礫のソフィー」戯曲
  • 第十一回公演「盗聴」上演台本 NEW!!

缶バッヂ 小サイズ¥100、中サイズ¥300

 物販の中で最もお安いものですのでお気軽に…
 ラインナップは、公式マスコット「けものちゃん」、非公式マスコット「こばぬん」、けものちゃんとこばぬんが両方描かれているものの3種類です。
  • けものちゃん(黒・小)¥100
  • こばぬん(白・小)¥100
  • けものちゃん+こばぬん(青・中)¥300


 
 観劇が終わった後も作品をお楽しみいただきたく作成しました。どれもオススメです。
 「今後はこんな物販があったら…」などのご意見も随時募集中です。今回の公演には間に合いませんが、次回以降検討させていただきます!
 
 ※ 過去お買い求めいただいたお客様へ
  製品には万全を期しておりますが、下記のようなお気づきの点がありましたらお手数お掛けいたしますがswz☆live.jpまでご連絡いただけますでしょうか。(☆→@に変更ください)
  郵送などで商品をお取り替えする手続きをさせていただきます。
  ・DVD
   再生されない
   ジャケット・ケース・DVD本体の欠損
  ・台本・戯曲
   乱丁・落丁
   印刷掠れにより文字が読めない
  ・缶バッヂ
   破損




 まだまだご予約受け付けております。
 回によっては残り僅かですのでご観劇予定がおきまりの方は、ご予約フォームからご希望の回のご予約をオススメいたします!

残席状況(1月12日 0:00現在)

1/14土
15:00…△ --> 特に残席僅少です。お早めに!
19:00…○
1/15日
14:00…△
18:00…○
○…残席あり/△…残り僅かです
※全ステージ増席いたしました。皆様のご予約心よりお待ちしております。


獣の仕業 第十一回公演

盗聴 [The Play]

日程:
2017年1月14日(土)15日(日)

開演時間:
14日(土)15:00/19:00
15日(日)14:00/18:00
会場:吉祥寺櫂スタジオ
料金:2,000円(前売・当日同料金)
リピーター割引:1,000円(半券持参・要予約)
※ リピーター割引は本公演の半券のみご利用いただけます。
※ 上演時間:80~85分予定

チケットご予約Webフォーム

作・演出:立夏
出演:手塚優希 小林龍二 きえる 雑賀玲衣 田澤遵 中野皓作(人体色彩画廊I'NN)
照明:伊藤将士
音響:阿部健司(MUGEN☆PROJECT)
カトリエという名の女がいる。カトリエは固定局用無線機のある家に住み、アマチュア無線を趣味としている。香炉という男が彼女の「犬」として契約し同居している。彼は心臓に病気があり一日一回薬を飲まなければ生きていけない。カトリエの家の近くには永遠という名の女が暮らしている。カトリエとは高校のときからの幼なじみだ。彼女はカトリエの言うことなら何でも聞く。「詩子のこと」があるからだ。さて、今日もカトリエの無線がとある電波を傍受した。それは彼女が最も愛する夕日という名の男、彼の電話の音声だ。カトリエは耳を澄ましている。笑っている。しあわせなのか。私には分からない。そして私の隣には女性がいる。名前は「詩子」── 彼女には「悪意」があった。
第十一回公演は獣の仕業の新境地。
くせ者6人が繰り広げる苛烈で過激で純粋な「悪意」にまつわる群像劇。

吉祥寺駅から「吉祥寺櫂スタジオ」までのアクセス


吉祥寺駅から劇場「櫂スタジオ」までの道のりをご説明致します。

獣の仕業「盗聴」[The Play]の上演会場は「吉祥寺櫂スタジオ」です。

吉祥寺櫂スタジオ

  • 住所:東京都武蔵野市吉祥寺南町4-6-1
  • JR中央線、京王井の頭線「吉祥寺」駅から徒歩12~15分  




アクセス詳細

 下記で、吉祥寺櫂スタジオまでの徒歩ルートを写真付きでご紹介いたします。
 

(JR線の場合)
1. 「中央改札」を出てください。左手に「中央口(北口)」への下り階段がありますので降りてください。
 # 井の頭線でお越しになる方は直接「中央口(北口)」を目指していただくかJR中央改札の前を通過し「中央口(北口)」へ向かってください。

JR中央線の「中央改札」を出る直前。写真の左側に「北口」への案内が見えます。

 
2. 「中央口(北口)」に出ますと目の前にバスロータリーがあります。

「中央口(北口)」を出た直後の景色です。バスロータリーや三菱東京UFJが目印。


駅を背にして右に直進してください(中央線高架沿いを新宿方面に向かいます)

中央線高架沿いを新宿方面に向かう時の景色。写真の中に獣メンバーが写っていますね。


3. 道なりに「セブンイレブン」「クロネコヤマト」があります。直進、通過してください。

セブンイレブンは道の左手にあります。


4. 「スギ薬局」を過ぎたら、高架をくぐってください。高架をくぐったら再び高架沿いを同じ方向に直進します。

「スギ薬局」は「セブンイレブン」のすぐ先、今度は道の右手です。
「スギ薬局」を過ぎたら、高架をくぐってください。



高架をくぐっていただく場所はここです。


くぐる時のルートです。


拡大。青い屋根のお店が目印です。


5. 直進するとすぐに「五日市街道」に出ます。右折し、「五日市街道」を直進してください。

間もなく到着です!!


6. 右手に「櫂スタジオ」の看板が見えてきます。

到着です。お疲れ様でした。ごゆっくりお楽しみください。

その他

  • バスでお越しの方は「吉祥寺」駅バスターミナルにて「中野行き」のバスに乗り「第三小学校前」で下車ください。
  • 劇場には駐輪場・駐車場がございません。車、バイク、自転車でのご来場はご遠慮ください。




 まだまだご予約受け付けております。
 回によっては残り僅かですのでご観劇予定がおきまりの方は、ご予約フォームからご希望の回のご予約をオススメいたします!

残席状況(1月12日 0:00現在)

1/14土
15:00…△ --> 特に残席僅少です。お早めに!
19:00…○
1/15日
14:00…△
18:00…○
○…残席あり/△…残り僅かです
※全ステージ増席いたしました。皆様のご予約心よりお待ちしております。


獣の仕業 第十一回公演

盗聴 [The Play]

日程:
2017年1月14日(土)15日(日)

開演時間:
14日(土)15:00/19:00
15日(日)14:00/18:00
会場:吉祥寺櫂スタジオ
料金:2,000円(前売・当日同料金)
リピーター割引:1,000円(半券持参・要予約)
※ リピーター割引は本公演の半券のみご利用いただけます。
※ 上演時間:80~85分予定

▼Webチケット予約はご観劇の前日までご利用可能です

チケットご予約Webフォーム


▼当日予約は下記の方法でご予約頂けます。お問い合わせにもご利用いただけます。
【メールでのご予約】

MAIL: swz@live.jp
上記メールアドレス宛てに、お名前(フリガナ)、ご連絡先、ご予約日時・枚数をお送り下さい。 
※携帯からのご応募の際にはメールフィルターの設定を解除していただくか、
「live.jp」を指定受信設定していただくようお願いします。


【お電話でのご予約】090-2750-9136





作・演出:立夏
出演:手塚優希 小林龍二 きえる 雑賀玲衣 田澤遵 中野皓作(人体色彩画廊I'NN)
照明:伊藤将士
音響:阿部健司(MUGEN☆PROJECT)
カトリエという名の女がいる。カトリエは固定局用無線機のある家に住み、アマチュア無線を趣味としている。香炉という男が彼女の「犬」として契約し同居している。彼は心臓に病気があり一日一回薬を飲まなければ生きていけない。カトリエの家の近くには永遠という名の女が暮らしている。カトリエとは高校のときからの幼なじみだ。彼女はカトリエの言うことなら何でも聞く。「詩子のこと」があるからだ。さて、今日もカトリエの無線がとある電波を傍受した。それは彼女が最も愛する夕日という名の男、彼の電話の音声だ。カトリエは耳を澄ましている。笑っている。しあわせなのか。私には分からない。そして私の隣には女性がいる。名前は「詩子」── 彼女には「悪意」があった。
第十一回公演は獣の仕業の新境地。
くせ者6人が繰り広げる苛烈で過激で純粋な「悪意」にまつわる群像劇。

【盗聴本番直前連載】出演者紹介その6:中野皓作


ようこそ、獣の仕業へ。

 立夏です。
 さて、獣の仕業「盗聴」[The Play]上演まであと2日です。うーん…逆に実感が湧かなくなってきましたね。

 先日から「本番直前連載」と銘打って出演者紹介をはじめました。上演初日前日までに全員紹介しきる所存です。五十音で紹介しついに今回が連載最終回です。まずはバックナンバーのご紹介。

 まずはバックナンバーの紹介です。 それでは最後のエントリーはもちろんこの方。獣の仕業客演最後の砦(と今勝手に名付けました)、屋号が人体色彩画廊I'NN、東横INNじゃないほうの中野さんです。声出していきましょう。



 彼は獣の仕業初客演です。獣界隈のSNSや私個人のBlogに頻繁に登場するので「今更初客演なの?」と思う方もいるかもしれません。
 
 中野さんと私たちの出会いは今から三年以上前、手塚優希が客演したとある舞台で彼と共演したことに遡ります。その頃はつまり手塚以外は彼のことを知らない状態でした。
 しかし手塚さんのおしゃべり能力の低さを証明するダメスキルのひとつ「その場の誰も知らない人の話をずっとする」が頻繁に獣の稽古場で炸裂、獣メンバーはご本人に会っていないにも関わらず彼の名前だけ知っているという無意味な状態が数ヶ月続いたのです。
 主にそのスキルの煽りを食っていたのが私で、あまりに苛立ったあるとき私は手塚に「頼むからもうその誰かわからない中野って人の話は二度としないでくれ」と注意したことがあります。あの頃の私は今より数倍器が小さかったのです。
 
 とはいえ、そこで繋がった縁から獣の団員たちは散発的に彼と直接出会う機会を得ます。そこで「わあなんか中野さんの芝居はいいなあ」という空気がメンバーそれぞれに充満しました。



そこからの獣たちはまあゲンキンなもので、
 
りっか「中野さん、獣出てくださいよ」
なかの「私客演はもうしないことにしてて」
りっか「えー」

こばやし「中野さん、獣の団員になってくださいよ」
なかの「私主宰だよ」
こばやし「ええーまじかよー」

 彼が出演したいと言ってくれたのが獣の前回公演「瓦礫のソフィー」を見た直後です。
 
なかの「私、獣出たいのだけど」
けもの「えっ」
なかの「獣に出れるように自主稽古を始めます」
けもの「ええっ」



 そういって、彼は何故か三点倒立をはじめました。



 獣の仕業には舞台表現として前転と後転と側転はありますが三点倒立はありません。なにが彼を突き動かすのでしょう。困惑。しかしそれを止めることは誰にもできませんでした。


 
 ありがたい。それがなによりでした。
 
 三点倒立は今ではライフワークになったようで、稽古場でもたまにやっています。本当に自由と愛嬌の化身だと思います。


 
 そうなのです。自由と愛嬌の化身です。自由と愛嬌を鍋で五時間煮詰めたような男です。
 一緒に稽古をする前までの印象は「しっかりとした考えをもった大人のお兄さん。そして背が高い」という感じだったのですが数ヶ月一緒に稽古をしていると「自由と愛嬌の化身男子」が正体だと確信しています。


 
 特に小林田澤とはしゃいでる姿は一年前からは想像もつかず「どうした中野」という気持ちで女性陣は彼を見つめていますが男性陣は楽しそうです。ほんと、男子の気持ちって全然分かりません。


 
 長い割に全然俳優紹介になっていないので最後に褒めておきます。
 
 俳優中野皓作のファンは星の数ほどいると思います。「中野さんの俳優としての魅力はなんでしょう」とそれぞれの方に伺えばひとりひとりが違ったお答えをされるでしょう。
 
 それは百も承知の上で、私の主観で断言します。

「これまでで一番、私が面白いと思う中野皓作です」

 根底の孤独感とかそこから来る繋がりへの切実な欲求とか矛盾が矛盾しない混迷した感受性とか喉に砂が詰まったような声とかあるいはそれ以外の──・・・

 この辺にしておきます。続きは劇場で体感してください。どうぞ。

※ 本エントリーは少々事実を脚色しているところがあるかもしれません。かなり昔のことなので、はい。




 まだまだご予約受け付けております。
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残席状況(1月12日 0:00現在)

1/14土
15:00…△ --> 特に残席僅少です。お早めに!
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14:00…△
18:00…○
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獣の仕業 第十一回公演

盗聴 [The Play]

日程:
2017年1月14日(土)15日(日)

開演時間:
14日(土)15:00/19:00
15日(日)14:00/18:00
会場:吉祥寺櫂スタジオ
料金:2,000円(前売・当日同料金)
リピーター割引:1,000円(半券持参・要予約)
※ リピーター割引は本公演の半券のみご利用いただけます。
※ 上演時間:80~85分予定

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作・演出:立夏
出演:手塚優希 小林龍二 きえる 雑賀玲衣 田澤遵 中野皓作(人体色彩画廊I'NN)
照明:伊藤将士
音響:阿部健司(MUGEN☆PROJECT)
カトリエという名の女がいる。カトリエは固定局用無線機のある家に住み、アマチュア無線を趣味としている。香炉という男が彼女の「犬」として契約し同居している。彼は心臓に病気があり一日一回薬を飲まなければ生きていけない。カトリエの家の近くには永遠という名の女が暮らしている。カトリエとは高校のときからの幼なじみだ。彼女はカトリエの言うことなら何でも聞く。「詩子のこと」があるからだ。さて、今日もカトリエの無線がとある電波を傍受した。それは彼女が最も愛する夕日という名の男、彼の電話の音声だ。カトリエは耳を澄ましている。笑っている。しあわせなのか。私には分からない。そして私の隣には女性がいる。名前は「詩子」── 彼女には「悪意」があった。
第十一回公演は獣の仕業の新境地。
くせ者6人が繰り広げる苛烈で過激で純粋な「悪意」にまつわる群像劇。