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獣の仕業のしわざ

劇団獣の仕業のブログです。 日々の思うこと、 稽古場日誌など。

み・・・す・・ず

こんにちは小林です。
今電車に乗っているんですが、みすず学苑の広告が扉に貼ってある・・・。もう、これはダメだろ。JRも、貼らせちゃダメだろ。どんな手段を以てしてでも。だってこれ・・・
悪ノリだもん。前いた縄文太郎も「おまえ誰だよ」と思っていたけど、いや、あれもひどい。ネーミングもルックスもひどい。というか、なんで歴史上の人物の中に縄文太郎がいるんだ。めちゃくちゃだ。
まあ過去はおいといて現在を語ろう。しかしどう語ればいいのだろう。さらにひどくなったコレを、新バージョンを。もう悪ノリだろ完全に。コレ。新バージョンには、歴史上の人物よりも架空の人物(みすず仮想世界人物含み)の方が多い。どうやら、調子に乗って塾としてのコンセプトすら忘れてしまったようだ。
辛うじて乗せてもらっている人物も、扱いはひどすぎる。かの与謝撫村が口から白い何かを吐き出して笑っている。いや呑み込んでいるのか?とにかく怖い。そしてもう一人、小林一茶はただのじじいとして描かれている。松尾芭蕉に至っては、悪ノリの被害者にしか見えない。哀れなり。

さて特筆すべきはそんなんじゃない。仮想世界にこそ悪夢はある。即ち、太郎大集合。桃太郎に浦島太郎、金太郎、そして、なぜか今回は名前もふられていないナイトメアキング、縄文太郎。この太郎軍団で気になるのは、桃太郎だ。こいつ、見た目とかは浦島や金と同じようにコスプレで誤魔化しているが、幟、つまり旗に悪夢が宿っている。旗にはこうある。


「日本一?」


知らねえよ!そんなこと聞かれても知らねえよ!てめえのことだろ!
この問題のハテナマークは色が違う。赤だ。何よりも強調の意味で使われる、赤だ。完全に塾としての本分を忘れている。ひどい。これはひどすぎる。残酷と言うべきだ。
ついでナイトメアキングは堂々と中央に名も与えられないまま配されている。その様は威風堂々。頭には日の丸の三角巾、瓶底眼鏡、ランニングを着て槍を持つモジャモジャ頭の男。勉強となんの関係もない。さらに、縄文人は言語記号を用いてなかった。つまり、バカの代表である。そのバカの代表が、もう突っ込むのも面倒なスフィンクスをバックに立っている。バカが真ん中に立っている。

他に載っているのはヤマトタケル。恐らくこれがこのバージョンでの、形式的な主人公に違いない。顔がでかい。凍り付いた微笑みを浮かべている。モナリザの失敗作のような顔だ。おぞましいことこの上ない。

悪夢は彼らのみではない。バカの下辺りに、人間の恥を絵に描いたようなじじいとばばあが何故かいて、じじいはばばあの膝を枕にして足をワニワニパニックの口のように開脚している。アホである。バカの下にアホがいる。破滅の煉獄に誘う悪夢。それがみすずなのだ。あくまでこれを見る限りの話だ。実態は知らんが、悪ノリには変わりない。しかも一人の、男か女か分からない人物によってすべてが為されている。

悪夢はこの人物に作られているのだ。そして私もその悪夢に巻き込まれた一人だ。公園でずっとこれを書き続けている。
悪ノリだ、と思ってからかれこれ30分以上が経過している。

さあ帰ろう。現実に還って、ここで吐き出した言葉をまた呑み込もう。与謝撫村のように。
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