3/15「空騒ぎ」ワークショップレポート 次回公演 2014年03月23日 0 立夏です。3月15日に行われた獣の仕業「空騒ぎ」ワークショップ無事終了しました。ご参加いただいた皆様ありがとうございました。今回の記事では、そのときの模様を写真で振り返ります。ご興味持っていただいたのに日程都合で参加いただけなかった皆様にも空気感だけでも伝わりますように・・・獣の仕業は定期的にWSをしている団体ではありませんが、次回は参加したいですと言うお声も多く頂きましたのでいずれまたこのような機会を設けたいと思っております。実施の際にはまたHPやTwitterで告知しますのでよろしくおねがいしますmmまた、第八回公演「空騒ぎ」の公演情報詳細も現在黙々と水面下で進んでいる最中です。こちらも決まり次第随時情報公開していきます。では本題の3/15の話を・・・まずは13:00頃某所に集まりまして稽古場へ向かいます。本日はじめましての方が2名おられましたので最寄り駅とかここまでの電車の道のりなどを話しつつ向かいます。稽古場に着きましたら自己紹介の後アップをします。ここは獣の仕業オリジナルのアップ!(どん!)みたいなものはないので割愛します。アップが終わったらWSのメインである「空騒ぎ」の1シーンを抜粋したWS台本に取り組み始めます。この時点でグループに分けてそれぞれのグループで早速話し合いをしてもらいました。事前に台本はお渡しして台詞を覚えてきてもらったり解釈を個人でしてきていただいたのでさぞかしスムーズに進むかと思いきや・・・ 早速うーんとなってしまうグループA男B「このシーンはまっすぐやりたいです!」女A「いや、ツンデレだと思います」それぞれが家で読んできた解釈が違っていたようです。よくあることですね。Bはどうでしょうか。 女B「ふむ、お主の話聴いてしんぜよう」男B「このシーンはほっこりしたいんです」 人見知りの緊張からすっかり仙人モードの女Bはじめましての人とって多かれ少なかれ緊張して世間話も巧くできなかったりするのにその上芝居をするってやっぱりとても難しいことなのだなあと思いました。しかしやがてその緊張も取れ始めつつ・・・?? 女B男B「と、と、とりあえず動いてみましょう!」(ぎくしゃく) 女A男A「うむ大体良い感じですねそうですねいいですよね」無作為に分けたグループでしたがどうやら「おしゃべり得意系人見知り」※1のグループA「おしゃべり苦手系人見知り」※2のグループBに分かれたようです。※1:人見知りを発揮してしっかり距離は取るが世間話はとてもスムーズ。※2:どきどきして素直におしゃべりできないそして役者さん同士の話し合いでシーンの解釈更には進んで「どんな風に見せたいか」も決めてもらいました。普段の獣ではどんな風に見せたいかは演出の私が方向感を提示することが多いですが今回はすべて役者さんにお任せしました。(実際の現場でも役者さんにゆだねることもございます)またうちは役柄の気持ちやバックボーンは役者さん達の考えがウェイトが大きいのでこういった話し合うだけの時間もあります。さてグループごとの解釈ですが・・・グループAはツンデレ女とまっすぐ男(かつコントっぽさを禁ずる)グループBはほっこり。「このふたりなんかいいなあ」と思ってもらえるようなシーンということでざっくりした方向性が決まりました。本格的に立ち稽古が始まります。このあたりから演出も入ります。男役が友人に対する気持ちをもう少し「ここで」入れてください。それを入れてちょっと嬉しいぞ・というところが態度で分かるようにしてください。この台詞の後でこっち向きになってください。たとえばこんな演出が入ります。話し合いのときにあった硬い空気も立ち稽古を重ねるにつれみるみる取れていきます。喋っているよりも芝居をした方が分かり合える様を見ていると俳優というのはすごいな・・・と思います。そして大まかに動きも固まってきたところでその後ちょっと獣らしいルールをひとつ。「ひとり一回、まわってください」まわる?獣の仕業の芝居を見てくださった方ならピンと来ると思いますが、前転後転横周りなどのことですね。獣の実際の稽古では役者さんたちの芝居がある程度見えてきた後で振り付けを演出のほうで付けていきますが、今回はせっかくなので回る場所の俳優サイドで考えていただきました。はじめましてのお二人も「ここで回れるんじゃないか?」と積極的に案を出していただきました。 「ここでこんなふうにぐるん!」「いいですね!アリですね!」(すいません二人の動きが早くてうまくとれませんでした)この後男Cも遅れて参加。カメラ目線です。 おしゃべり得意系人見知らずの男Cその後細かい発声や動きを私の方で微調整させていただいてどちらも上演できる質でかつどちらもまったく違った風合いのシーンになりました。グループAは正統派のシリアスかつ大きな動きで見せていく芝居、グループBはとってもほんわかとかつ繊細な声や表情で感情に訴えかける芝居、どちらも見ていて楽しかったです。役者さんたちも、同じシーンで同じ台詞なのに演じる俳優が変わるとこんなにイメージが変わるんだ・・・と改めて感じていたようです。やはり俳優のパーソナリティはとても大きな要素ですね。演出側といたしましても同じシーンを違う雰囲気に仕上げるということをちゃんとしたのがはじめてだったのでとても刺激的な時間となりました。限られた時間の中で例えどんなに短いシーンでも仕上げて完結させるというのも緊張感があってよかったです。Wキャストの公演だったりしたらこの辺りのことにもっとじっくりと取り組めるのかもしれません。そしてそのままご飯もご一緒しました。こちらも大変刺激的でしたが、こちらは写真だけでお楽しみください。 にんまり。 「私取り分けます」(もう眠いです) 「えへへ☆また来週!」※会話の内容は一部フィクションです PR