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獣の仕業のしわざ

劇団獣の仕業のブログです。 日々の思うこと、 稽古場日誌など。

瓦礫のソフィー出演者紹介その2:藤長由佳

立夏です。
 前回から引き続き「瓦礫のソフィー」出演者紹介です。
 その1:田澤遵の紹介記事はこちらをご覧下さい。

 その2となる今回は藤長由佳をご紹介致します。

藤長由佳 YukaFujinaga

  • 1985年生まれ,東京都出身,明治学院大学卒
  • 劇団設立より俳優として所属
  • 旗揚げからの全ての本公演および「d-倉庫現代劇作家シリーズ5:J-P.サルトル『出口なし』」に出演

 上記の経歴から分かるとおり,彼女は獣の仕業の公演のほぼすべてに出演してくれている(出演しなかった公演は,ただ一度だけだ).その出演回数の多さと彼女自身の献身さによって,彼女は間違いなく獣の仕業の劇言語を作ってくれた俳優の一人と言っていい.それは獣の仕業の作品を一度でもご覧いただいた方であれば,ご納得いただけるのではないかと思う.
 体に独特の文法がある.しなやかなような,涼しげなような,そっけないような,それでいて不器用さや愛嬌もあるような,多面体.獣の表現も彼女に寄り添って貰い共に歩んできた.現在に至っても,藤長由佳の表現と獣の表現は一部癒着していて,どちらがどちらのものとハッキリ区別できない部分も多い.
 また,彼女ほど「分からないこと」を「分からないまま」演じられる俳優は,獣の仕業には他にはいない.「分かる」ことがともすれば自分の分かる範囲のことに芝居を小さくしてしまうことになるような演技とは対局の,おおらかな芝居だ.「これ」が出ると,とてもいい.ちなみに「これ」が出ないときの芝居は「こうゆうことでしょ感」がびっしりこびり付いて剥がせず稽古場にはたびたび苦難の嵐が訪れる.そうなったときの稽古場は地獄だ.しかし,「これ」が出れば彼女は無敵だ.地獄か,無敵か.
 今回も,「これ」におおいに期待させてください.またよろしくね.


スカートの下にジーパンを履くシャイガールは,獣の仕業のムードメーカーです.


◆本人へショートインタビュー◆
── 俳優としての自分の魅力は何だと思いますか?

「声、です。お客様に、深い、響く声だ、好きな声だと言って頂けた事がとても嬉しく、励みになっています。また中性的で、男にも女にもなれることが強みです。ややもすると男性性が勝ってしまうのですが…笑」

── 今回の意気込みを一言お願いします.

「3年ぶりのオリジナル作品、獣の仕業がまた一つ新しい幕を開ける予感がしています。耳で目で全身で感じて頂けるように。心を柔かくして本番に望みます。ささやかでも、光のようなものを掴みたい、見せたい。どうか見届けて頂ければ幸いです。」


◆獣の仕業次回公演情報◆

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第十回公演「瓦礫のソフィー」
[See you, and thanks for all the Fishes]

日程:2015年12月5日(土)6日(日)
チケット発売日:2015年10月1日(予定)
開演時間:
5日(土)15:00/19:00

6日(日)14:00/18:00
 # 上演時間:85分以内(予定)
会場:吉祥寺櫂スタジオ
料金:2,000円(前売・当日同料金)
作・演出:立夏
出演:凛子 田澤遵 きえる 藤長由佳 雑賀玲衣 小林龍二
演劇ポータルサイト、Corich舞台芸術にも公演情報を掲載しております。
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以上,今回は藤長由佳をご紹介させていただきました.
最後までご覧下さり,ありがとうございました!
次回はきえるをご紹介します.またご覧頂ければ幸いです.


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