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獣の仕業のしわざ

劇団獣の仕業のブログです。 日々の思うこと、 稽古場日誌など。

群集出演者紹介!その5 藤長由佳

こんにちは。小林の龍二でございます。

さて、この「群集出演者紹介」も稽古と同様、佳境に入って参りました。
本日は、団員・藤長由佳の紹介を行います。パチパチ。


ストレッチは当然欠かせません。


いきなりですが、藤長は、液体(水)のような役者ではないかと思います。
彼女は舞台にシミをつくります。そのシミの色は、公演によって異なります。汗のようにポタポタ滴って広がることもあればまた、ペンキをぶちまけたような勢いある広がり方をすることもあります。そのシミは、もちろん舞台から客席にまでじわじわと滲んで広がっていき、同じ空間にいる誰しもが浸かってしまうのではないかと思います。


水は当然欠かせません。


そしてまた、時に大胆、時に寛容、時に凶暴、時に打ちひしがれ崩れ落ちる役者、とかく、底がまだ見えない印象であります。

水のような、柳の葉のような、でも掴みどころがないようなそんな役者ではないでしょうか。真偽は、どうぞご覧頂いたときにご判断いただければ・・・(笑)


さて、そんな藤長さん、普段も掴みどころがないのです。
意外に「あれれ?」と思うことがあり周りを驚かせたかと思えば、彼女が一言言うだけで打ち合わせ内容の方針が決まる、なんてことがあります。
鶴の一声を持つ人、ですが例えば「夕鶴」にて鶴役の藤長が「決して覗いてはなりません」と言ったとしましょう。与ひょうは言いつけ通りに本当に覗かなかったします。すると藤長は、ただその時を待つのみ。「どうしようドキドキ」と、ただただ困ることでしょう。
なんとも、傍から見ていて楽しくなってしまいますね。パチパチ。


笑顔も、当然欠かせません。


そんな藤長由佳ですが、5年前に上演しました今作の初演では主役を演じました。前回「Othello the Shakespeare」ではイヤーゴ/夜光を、団員のりんこと共に好演したことと思います。そんな彼女が、今回はどのような役どころで、またどのような「シミ」をつくってくれるのか。

ご期待ください。


小林の龍二でした。
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