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獣の仕業のしわざ

劇団獣の仕業のブログです。 日々の思うこと、 稽古場日誌など。

獣の仕業第八回公演「空騒ぎ」上演前のご挨拶1


第七回「群集と怪獣と選ばれなかった人生の為の歌」舞台写真

立夏です。
チラシに書かせて頂いた挨拶文をブログにも掲載します。すでにご覧頂いた方もいらっしゃると思いますが、Webを見て頂いている方にもご挨拶したいと思い、こちらにも転載させて頂きます。
近日もう少し詳しくこの辺りを書かせて頂く予定です。


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上演作品全体のモチーフは「仮面舞踏会」。
原作にある仮面舞踏会の一幕、そのイメージを物語全体へも展開する。
疾走感のあるダンサブルな身体表現を用いる。仮面のモチーフは心情描写として活躍する。
私達は皆この世の踊り手。いくつもの仮面を付け替えて、四六時中気分次 第のダンスをしている。

(あなたの愛したその人は、今日はどんな仮面を付けてあなたの前に現れるのだろう?)

さて、今迄悲劇を上演してきた獣の仕業が「喜劇」にどのように挑戦するのか?と思う方もいるかも入れないが、
何の事はなく、今まで通り、作ります。

物語の中で生きている人間が悲しみ苦しむのが悲劇であるのならば、
悲しみもすれば喜びもし、苦しみながらも胸が高鳴るのが喜劇。
悲劇と喜劇はコインの表裏。
その物語が悲劇喜劇のどちらになるかは 物語の中の喜怒哀楽の割合、
そしてトスされたコインが最後の結末でどちらの面を向くかと言う事だけだと思っている。

物語の中の人間たちが「必死に」生きている様子は悲劇でも喜劇でも変わらない。
(だからコントのような爆笑や気軽に見れるポップさはどうかご期待されないよう。
その代わり、いつもの獣の仕業の緊張感や熱量はどうぞ楽しみにお待ちいただきたく)

とは言えせっかくの喜劇、そこは存分に原作の力を借りる。
投げられたコイン、その軌跡は空高く、回転数は風のように早く、痛快で軽妙、
何より恋の期待に心踊る・喜びに満ちている。

いつもよりも笑顔で・必死に、無様で格好悪くても、最高のコイントスを!
きらきらと輝く表裏、その踊る様をどうぞご覧下さい。

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獣の仕業 第八回公演
「空騒ぎ」
The Act of Beast 8th Stage [Much Ado About Nothing!]
日時:
2014年7月19日(土),20日(日)
19日(土)15:30/19:30
20日(日)13:30/16:30
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