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獣の仕業のしわざ

劇団獣の仕業のブログです。 日々の思うこと、 稽古場日誌など。

せかいでいちばんきれいなものに

すでに日が回ったので、獣の仕業第五回公演「せかいでいちばんきれいなものに」、
いよいよ本日、上演となる。

今日リハーサルがあり、
そうか、と思いながら、舞台上を見つめていた。

答えを探そうと思って書き始めた。
そして、答えが何も見つからないまま、明るい場所のまま、寒がりながら、書き終えた。
その後、役者たちがそこに人間を乗せた。稽古場はいつも熱に満ちていた。

その矛盾した温度をありのまま固めたのが、寺田氏の照明と、阿部氏の音響であって、

最後に、今年閉館になる神楽坂ディプラッツが、
その世界を、明日のあの場所に広げてくれる。

答えは、ひとりひとりの中になら、確かなものがある。

役者ひとり、観客ひとり、みんながひとりきりで、きっと明日神楽坂にいる。
たぶん、けれど、でも、それでも、だから。色々な考えが過ぎって、消えていく。

上演時間よりも長い時が立ち現れれば、言葉よりも、体よりももっと、それを抱いた、すべてが立ち現れれば。

指を交互に組んで、息を吹き込んでみる。
おりてくればいい。
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