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獣の仕業のしわざ

劇団獣の仕業のブログです。 日々の思うこと、 稽古場日誌など。

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本番まで9日 - 「しんししんしん」

こんにちは。小林なのです。

自分で「本番まで9日」と書いて、ビビッてしまいました緊張して参りました(笑)

さて先週、こちらのブログや各団員のツイッターなどでお知らせ致し、YouTubeに上げ第六回公演「オセロ【Othello the Shakespeare】」ダイジェスト版ですが、再生回数が早くも200回を超えました!

他の、何千回・何万回という再生回数に比べると少ないように思われるかも知れませんが、私個人と致しましては、「そんなにたくさん!ハート」という気持ち、それは感謝感激以外の何ものでもありません。ご覧になってくださった皆様、本当にありがとうございます。
私に限らず、団員一同、本当に嬉しく思っております。

5年目にして、この試み、です。
フライヤーとは違う宣伝方法、ということを踏まえて取り組んでみました。
前回も記載しましたが、楽しんでご覧頂ければ、至極幸いです。ありがとうございます。


さてさて、オセロはもう昨年の話。
映像の最後にも告知しました、本公演がとうとう来週末に迫って参りました。
光陰矢のごとしとはまさにこのこと。季節もすっかり夏が過ぎ、先日の台風で熱気がすべて吹き飛んでしまったかのような涼しさです。

先日、9月16日に獣の仕業恒例の3本通しをやりました。
ちなみに、「通し」というのは、本番の如く最初から最後までを「通し」て行う稽古のことでございます。これを当方では、本番が近くなった段階で一日に連続で「3本通す」ことを毎公演で行います。もちろん、体力も精神力も集中力も回を負うごとに磨耗していくのですが、それでも着実に保ち、あとは「気力」で乗り切る、これが当方の3本通しです。
それぞれの力が磨耗されていくのですが、それでも、芝居がよくなっていくという実感を私は得ます。また、今まで全体像がはっきりと見えていなかった状態だったものが、この3本通しによって「なるほど、そういうことか」とそれまで気づいていなかったことに気づくこともあります。つらくて大変、でもやりたい、と思える獣の風物詩です。

ただ、「やりたい」と言っても、そこは誰もが人の子。
「やだー3本目やりたくないー」と寝転び、駄々っ子のように動こうとしない。
演出の立夏が「ほら、やるんだよ!」とその手を引っ張って、最初の立ち位置に引きずっていくこともしばしば。だいたいそこで腹がめくれ、あられもない姿で立ち尽くすのが、私です。このような現象は、確か第四回公演の「飛龍伝」や第五回公演の「せかいでいちばんきれいなもの」であったように思います。「龍が飛ぶでもなくただ鯉のまま池を這い回る姿」と「せかいでいちばん醜い姿」がそこにあったように思います。どうも、小林です。魚座です。龍二です。アヒルの子です。


いつもそうなのですが、皆様に観て頂きたいです。いえ、醜い姿ではなく(笑)
私は以前、第五回公演の際「獣の仕業は第二章に入るかも知れない」と書いたことがあります、このブログのどこかでだったと思います。
しかし、今思うと、本当は今がそうなのではないかななどと思ったりします。

だって、旗揚げ公演の再演なのですもの。
そうなのですもの。


ただただ、誠心誠意、余すことなく、届けと、届かなくてもまっすぐに立てるよう、真摯震心、芝居をします。よろしくお願いします。


小林龍二(魚座)
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YouTubeに映像をアップしました!第六回公演[オセロ Othello the Shakespeare] ダイジェスト版】

こんにちは。小林です。

YouTubeに、第六回公演[オセロ Othello the Shakespeare]のダイジェスト版をアップしました。



本公演をご覧になった方も、ご覧になられなかった方も、皆様お楽しみ頂ければ幸いです。

過去の公演情報などはこちらから


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獣の仕業 第六回公演「オセロ」
the Act of Beast 6th Stage [Othello the Shakespeare]


<あらすじ>ある国で敵国の征伐をしている総督のオセロは黒い肌を持ったムーア人である。
オセロは、白い肌をした美貌の妻鞆音と結婚するが、それを良く思っていない者がいた─「正直者の夜光」である。

彼は自分の軍の中での立場に不満を持っていた。
格下だと思っていたカシオが副官に出世し、自分が旗手止まりであること、そしてそれを決定したオセロを憎んでいるのだ。

彼はある計画を思いついた。それはオセロとカシオを両方陥れる、ある「嫉妬」の計画である。

自分の妻である月華、親友と呼ぶ流吾を口車に乗せ、夜光はオセロを嫉妬の罠に掛けていく。
ゆっくりと、しかし確実に、オセロは鞆音に対して、嫉妬の化け物を育てていく─
その化け物は次第にオセロの手を離れていき…


シェイクスピアの四大悲劇『オセロ』を、獣の仕業が演じます。
この物語、愛か罰か・・・



脚色・演出: 立夏

原作: ウィリアム・シェイクスピア『オセロ』
翻訳: 坪内逍遙


出演:
田澤遵
雑賀玲衣/森宏之(team8890)/手塚優希
小林龍二/倉垣吉宏(舞台芸術創造機関SAI)
凛子/藤長由佳


日時:
2012年9月29日(土), 30日(日)
29日(土)13:00/16:30/20:00
30日(日)13:00/16:30

会場:
APOCシアター(小田急線「千歳船橋」駅から徒歩2分)


群集出演者紹介!その7 手塚優希

今晩は。藤長由佳です。
これまでの暑さも鳴りをひそめて、秋らしい気候になってまいりました。
この短期集中連載もいよいよ大締め、本日は団員の手塚優希を紹介いたします。






手塚優希という人物を一言で表すなら、

Vivid

ではないかと私は思うのです。ヴィヴィッド。

はつらつとして、
生き生きとして、
躍動感に溢れ、
きびきびして、
鮮明で、鮮烈で、強烈な。

そんな人物です。









花に例えたら、椿、かな。
目鼻立ちがくっきりしていて、遠くからでも咲いているのが分かるような。

数字に強く、締めるときは締める、アネゴ肌な所もあり、
好きなものはチーズに星の王子さまにディズニー、
特にデイジーがお気に入り、という可愛さもあり。
そしてビスコが大好きです。
おいしくてつよくなる、あのビスコです。
てづかさんはビスコによって育まれているといっても過言ではありません。過言かもしれません。とかく彼女はビスコが大好きなのです。






前回公演「助ける」では、
団員小林龍二との二人舞台で鮮烈な存在感を魅せてくれた彼女ですが、
今回の舞台ではどんな役どころで、舞台上にどんな花を咲かせてくれるのか。
どうぞご期待ください。

そしてこの短期集中連載、出演者紹介を読んでくださった皆様。ありがとうございます。
お楽しみいただけましたら幸いです。

そしてこの連載が、皆さまが劇場へと足をお運びになるきっかけともなれば、幸甚の至りでございます。


いよいよ今月末に迫りました
「群集と怪獣と選ばれなかった人生の歌」

荻窪小劇場さんにて、出演者一同、心より皆さまのお越しをお待ちしております。

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獣の仕業第七回公演
群集と怪獣と選ばれなかった人生の為の歌
The Act of Beast 7th Stage
[The Requiem for my Crowds, my Monsters, and my Lives]

9/28,29(土日)
@荻窪小劇場

詳細は獣の仕業ホームページ公演特設ページにて

群集出演者紹介! その6 小林龍二

ブログではお久しぶりでございます。手塚です。
出演者紹介をさせていただきます。
残りは2人。今回はこの方です!



小林龍二!!
群集の出演者唯一の男子です。
ハーレム状態ではありますが、別にもててはいません。残念。

小林さんは愛すべき変態です。
獣の公演では2枚目的な役を演じることが多いですが、普段の小林さんは変態以外の何者でもありません。
これは褒め言葉ですよ、うん。
どう変態か、というとすごく説明に困るのですが、会った人は皆口々に「変態だ」と言います。まぁ、そういうことなんだと思います。


小林さんの魅力の一つに、その目力があると思います。
普段はへらへらとしてますが、いざ舞台に上がると途端に鋭い眼をするんです。
その眼は時に暴力的で、時に優しくもあります。
眼で色んなことを語れる役者、それが小林龍二だと思います。
表情で色々と語る役者さんは多くいますが、小林さんのそれは、もう言葉なんていらないくらいのエネルギーを持っている、と私は思います。


ほら、ご飯を食べるだけでもこんなに(笑)
おにぎりは絶対にやらねーよ、っていうことですね。


小林さんの魅力はこれだけに留まりません。

側転。動きが早くて大分ブレていますが。
小林さんはよく回ります。
前転、後転、側転、なんでもします。
最近では、感情を回転で表現します。舞台以外でもやります。恐ろしい子…!(白目)

そんな小林さんですが、今回はまた今までとは違った一面を見せてくれています。
ぜひ劇場にて確かめてくださいね!!


ではではこの辺で。
劇場で皆様とお会いできるのを楽しみにしております。


群集出演者紹介!その5 藤長由佳

こんにちは。小林の龍二でございます。

さて、この「群集出演者紹介」も稽古と同様、佳境に入って参りました。
本日は、団員・藤長由佳の紹介を行います。パチパチ。


ストレッチは当然欠かせません。


いきなりですが、藤長は、液体(水)のような役者ではないかと思います。
彼女は舞台にシミをつくります。そのシミの色は、公演によって異なります。汗のようにポタポタ滴って広がることもあればまた、ペンキをぶちまけたような勢いある広がり方をすることもあります。そのシミは、もちろん舞台から客席にまでじわじわと滲んで広がっていき、同じ空間にいる誰しもが浸かってしまうのではないかと思います。


水は当然欠かせません。


そしてまた、時に大胆、時に寛容、時に凶暴、時に打ちひしがれ崩れ落ちる役者、とかく、底がまだ見えない印象であります。

水のような、柳の葉のような、でも掴みどころがないようなそんな役者ではないでしょうか。真偽は、どうぞご覧頂いたときにご判断いただければ・・・(笑)


さて、そんな藤長さん、普段も掴みどころがないのです。
意外に「あれれ?」と思うことがあり周りを驚かせたかと思えば、彼女が一言言うだけで打ち合わせ内容の方針が決まる、なんてことがあります。
鶴の一声を持つ人、ですが例えば「夕鶴」にて鶴役の藤長が「決して覗いてはなりません」と言ったとしましょう。与ひょうは言いつけ通りに本当に覗かなかったします。すると藤長は、ただその時を待つのみ。「どうしようドキドキ」と、ただただ困ることでしょう。
なんとも、傍から見ていて楽しくなってしまいますね。パチパチ。


笑顔も、当然欠かせません。


そんな藤長由佳ですが、5年前に上演しました今作の初演では主役を演じました。前回「Othello the Shakespeare」ではイヤーゴ/夜光を、団員のりんこと共に好演したことと思います。そんな彼女が、今回はどのような役どころで、またどのような「シミ」をつくってくれるのか。

ご期待ください。


小林の龍二でした。