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獣の仕業のしわざ

劇団獣の仕業のブログです。 日々の思うこと、 稽古場日誌など。

[THE BEAST] 出演者紹介2 小林龍二



 立夏です。ブログではご無沙汰しております。
 さて、獣の仕業 第十三回公演[THE BEAST]の上演がいよいよ来週となりました。
 今回出演する俳優たちをひとりずつ紹介していきます。
 
 今回はあいうえお順に紹介しております。
 第一回目は「きえる」でした。第二回は「小林龍二」
 今回の、主演です。ヨッ、ヨッ。


 
 公演があるたびにほぼ毎回俳優紹介を書いているものですから、小林のことはかれこれ十回は紹介していることになります。彼は獣の仕業の作品に私をのぞくとすべて参加している人間なのです。もう書くことがないんじゃないかと思いながら書き始めています。


 
 さて、私は脚本の書き出しのエンジンとして「物語を主演のために書く」ということを長らくポリシーにして参りました。作品のムードや主演の雰囲気を、実際に主演を担う人間に「捧げる」というイメージです。
 そうすると、作品の雰囲気に個性が出て、助かっているのです。そのため[THE BEAST]はまさしく小林のために書き始められた物語ということであります。
 しかしながら、と書きながら思い至りました。獣の仕業全作品の中で、私のオリジナル脚本で小林が主演だったことはこれまで一度しかなかったのです。第三回「雷魚、青街灯、暗闇坂、あるいはうしなわれたものたち」(以下「雷魚」)それだけです。彼は獣の仕業参加皆勤賞でありながら、これまでオリジナル脚本で主演は一度だけ。主演を張っているイメージが強いですが、実はそれってほとんど既存戯曲で、私のオリジナル戯曲では「トメ※」率が一番高かったのです。
※ キャストロールの一番最後に配置される俳優のことを「トメ」といいます。
 
 その「雷魚」と[THE BEAST]の主演のパーソナリティーを比べると、自分の中の共通点を見つけることができました。
 
「自己愛」と「攻撃性」と「孤独」です。

 雷魚の上演から約8年が経過しておりますが、小林に対して私が抱えているイメージはこのように、ほとんど変わっておりませんでした。当時はそのあたり無意識に書いていますが、今回はかなり意識的に書いておりますので、「自己愛」たっぷりの「攻撃性」がある「孤独」な男の物語です。2017年まで硬派なカッコイイ役ばかりを当ててまいりましたが、2018年は「象」と[THE BEAST]でそんな小林のイメージをことごとく破壊したい。
 
 何故ってね、最近いろんなところで小林さんをご愛顧くださいまして、代表としては嬉しい限りでございます。しかし、そろそろここらでひとつ株を落としてみるのもいいなと思っているのです。
 
 ご覧いただいたあとで、ご来場いただいたお客様各位にわたくしは声を大にして申し上げたい。「皆様、これはアテガキです。小林はこんな人間でございますよ」と。
 
 小林、お前はちょっと、好かれすぎたな。
 ここらで嫌われるがいい。
 千秋楽までの命だと思え。


 



 公演は来週12/22(土)~12/24(月祝)です。
 以下のカルテットオンラインからご予約をお待ちしております。
[THE BEAST]チケット予約フォーム
 


 

獣の仕業第十三回公演[THE BEAST]



作・演出:立夏
出演:小林龍二 手塚優希 松本真菜実(salty rock)松村瀬里香 きえる 雑賀玲衣
スタッフ:照明 寺田香織 音響 新直人(salty rock/零's Records)フライヤー撮影 かとうはるひ 宣伝美術 塩澤亜美子

かつて地球に多く生息していた"エンゲキジン"という動物が滅びようとしていた。
あるものは子供ができたため、あるものは演劇で食っていけず、あるものは……
そして千年後。とうとう地球上のエンゲキジンはある男ひとりになってしまった。
男はかつて十年続いたある劇団のメンバーだったが、
昔の仲間との思い出を忘れることができずに、滅んだ仲間を泥で作り稽古を繰り返していた。

そんな彼の元にひとりの女がやってくる。女は言う。
「私の名はシュジンコウ。月からやってきた"カンキャク"最後の生き残りです」
千年の時を超え、エンゲキジンとカンキャクが出会う。そして再び演劇が始まる──

現在あるいはかつて演劇に身を捧げたすべての演劇人へ、
そして演劇を愛するすべての観客へ贈る獣の仕業流、全身全霊"演劇讃歌"

 

○日時:


2018年12月22日(土)~12月24日(月祝)
12/22(土) 15:00/19:00
12/23(日) 14:00/19:00
12/24(月祝)14:00/18:00

○料金:


2,000円(前売・当日ともに)
リピーター割引:1,000円(半券持参・要予約)

・上演時間:80~85分
・受付開始・開場は開演30分前
・小学生未満のお子様のご入場はご遠慮ください
・開演10分前を過ぎますとキャンセル待ちのお客様を優先してご案内致しますので、お席の確保ができない場合がございます。お時間には余裕を持ってお越しください
・リピーター割引は本公演の半券のみご利用いただけます

○チケットご予約:


ご予約はWebフォームからのご予約が便利です。
メール・電話でも受けつけております。いずれのご予約方法の場合にも当日会場受付でのお支払です。

Webフォームから予約する(カルテットオンライン)


[THE BEAST]チケット予約フォーム
必要事項を入力の上「登録」をしてください。

電話またはメールから予約する


・09027509136
・swz★live.jp(★を@に変えてください)
お名前(フリガナ)、ご連絡先、ご予約日時、枚数をご連絡下さい。

○会場:


吉祥寺櫂スタジオ
(東京都武蔵野市吉祥寺南町4-6-1)
・JR中央線・京王井の頭線「吉祥寺」駅より徒歩12分
※ 会場には駐車場・駐輪場はございません。公共交通機関をご利用いただくか近隣の有料駐車場・駐輪場をご利用ください

演出ノートなど詳細はこちら
http://kemono.xxxxxxxx.jp/13th/13th.html


製作者一同、皆様のご来場を心よりお待ちしております。
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