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獣の仕業のしわざ

劇団獣の仕業のブログです。 日々の思うこと、 稽古場日誌など。

決戦前日

はじめまして、こんばんは。
今回獣の仕業に客演として参加させていただいております、雑賀 玲衣と申します。
獣の仕業第一回公演『群集と怪獣と選ばれなかった人生の為の歌』を拝見し、みなさまの情熱に感銘を受け、今回の「客演募集」に応募させていただき、そうして今この場にいてこうしてブログに記事を投稿している次第です。

さてさて、獣の仕業第二回公演『女は鎖、男は愛を潰す』の本番がいよいよ明日に迫ってまいりました。これを緊張と呼ぶのか否なのかは判断しかねますが、最近は夢の中でも芝居をしています。ストップとかエチュードとか通し稽古とかやっていたりする。この間は、演出の小林さんに夢の中で怒鳴られて飛び起きました。さわやかな目覚めをありがとうございます。
『女は鎖、男は愛を潰す』に向けてただひたすらに突っ走ってきた数ヶ月間、獣の仕業のみなさんと過ごした日々が走馬灯のように流れていきます。団員藤長さんの輝かしいパンツ姿も脳裏に焼き付いております。あの時、勝負パンツをはき忘れていた私は潔く肌を露出する藤長さんのパンツ姿を後ろから見守ることしかできませんでしたが、今ならきっと、私も潔くパンツ姿になることができるような気がします。気がするだけかもしれませんしもうそんな機会は訪れないかもしれませんが、それでも一応稽古時には勝負パンツを穿いて行くようにしております。しみじみ。
……と、感傷に浸っている場合ではありません!このしみじみしじみは本番終了後の5日の夜にでも飛ばしておくことにします。えいやっ。


話は変わりますが、昨日は衣装のバレエシューズを買うために横浜まで行ってまいりました。Chacottというバレエ用品専門店です。
バレエ用品専門店に行くんだもの、舐められるわけにはいかん、と、意味のわからぬ闘志を燃やした私は、取りあえず形だけでも、と、ダンサーファッションをしてChacottへ乗り込むことを決めました。何事も形から入るタイプです。そんな私の考える私的☆ダンサーファッションとはふわっと広がるチュチュっぽいスカート、きらきらラメ入りピンクの羽織もの、髪型はもちろんぴっちりひっつめお団子ヘア、そして極めつけは網タイツ&ハイヒール。自分完璧じゃね?、完璧ダンサー じゃね?、と意気揚揚とChacottへ向かったのですが……なんだろ、この、居心地の悪さ。カウンターでなにやら作業をしていた店員さんがちらっと私を見て、“私は何も見なかった”とでもいうように作業へ戻っていきました。自意識過剰だったのかもしれません、それでもこの「水泳の授業に海パンを持っていくのを忘れてしまったため、 パンツで水泳の授業に参加した男子中学生」的ないたたまれなさは拭い去れない。結局、バレエシューズをいそいそと購入、逃げるようにして店を後にしました。

Chacottから自宅への帰り道、電車に揺られながら考えたのは、見かけの行動や服装でどんなに取り繕おうとも、そこに伴う心がなければ意味がないのだな、ということでした。それは演技に対しても言えることで、それらをこの数カ月、獣の仕業のみなさまとの関わりの中で少しでも自身の中に消化できていたのなら、と目の前に座るおじさまの輝かしいつるつる頭に芝居に打ち込む獣の仕業のみなさまの輝かしい表情を重ね合わせながら考えました。



長くなりました。
『女は鎖、男は愛を潰す』、楽しくそして誠実に、演じさせていただきたいと思います。
いいもの観せます!そして魅せます!!
みなさまのご来場をお待ちしております♪


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