The Act of Beast 11th Stage [The Play] -- RollPlaying -- 次回公演 2017年02月01日 0 本エントリーはSNSでの拡散などはしておりません。 この記事に目を留めてくださったあなたへ、出演者紹介ならぬ登場人物紹介です。手塚優希 as カトリエ[悪意の執行者] アマチュア無線免許を持った無線傍受マニアの片付けられない女。食べ物を床に置いている。 見ず知らずの香炉と「犬の仕事」の契約をし同居。犬の仕事は「呼んだらすぐくる」「1回頭を踏むごとに2,000円」など多岐に渡る。彼女は自分のしたいことを香炉に押し付ける代わりに、香炉の心臓の薬代を彼に渡している。 駅のホームで荷物を持ってもらった男に一目惚れ。彼の名前が「夕日」であることや、彼の住所を根性で突き止めたのち、無線免許を取得し彼の電話の音声を傍受することを日課とし始めた。 高校時代の親友である詩子が、クラスの同級生である永遠に傷付けられ自殺未遂をはかって以降、永遠をいじめながら友達ごっこをしている。 アマチュア無線では「きれいなできるお姉さん」を演じている。最近は無線ビギナーである雨ヶ谷という男と出会い、無線通信で会話を楽しんでいるようだ。 詩子の自殺未遂以降詩子とはずっと連絡が取れていなかったが、彼女はずっと詩子に会いたいと思っていた。それは本当だったのだろうか? 彼女の行動は、言葉は、どれが本当でどれが嘘だったのだろう。 中野皓作 as 香炉[善意の執行者] カトリエの家に同居している男。心臓に病気があり一日一回薬を飲まなければ生きていけない。薬は高額で香炉には金が必要である。しかし病気のために体に負担の掛かる労働ができず現在はカトリエと「犬の仕事」の契約をしつつ同居している。要は居候でありヒモなのだが二人の間ではあくまで「犬」ということらしい。 出身が名古屋で時折方言を口走る。地元ではみんなに金を返せと言われる。 カトリエが夕日と永遠の逢瀬の盗聴を始めたことをきっかけにある日カトリエに「ある勝負」を持ちかけた。 盗聴のノイズの中で、自分の心臓と引き換えに彼は「本当のことが話したい」とカトリエに告げる。死に損ないの犬が飼い主に噛みつき、死ぬための手続きを始めたとき、カトリエのプレイのメッキが剥がれ始めた。 女子高生に好かれたい。というよりは多分自分の身の回りにいる全員にあわよくば好かれたい。 きえる as 永遠[永遠の情状酌量] カトリエと高校の頃のクラスメイト。当時はクラスの人気者だった。洋服のセンスが良く友達も多くありながら、翻訳文学を読んだり洋楽を聞いたりと一目置かれる面もあった完璧な「クラスのマドンナ」。 しかしカトリエの親友の詩子に付きまとわれてから彼女の人生は一変する。詩子の愛情を拒んだことで詩子が学校の屋上から飛び降り自殺未遂をしてからだ。 カトリエはその事件の後永遠に近づき、友だちになった。罪悪感からカトリエの言うことをなんでも聞くようになった永遠。更に一ヶ月前からストーカーに付きまとわれ始め、現在はほとんどノイローゼになっている。 クラスの人気者としての地位から転落した永遠だが、詩子が死に損なったことで明確な罰が与えられなかった。それが彼女の傷である。彼女は自分自身を攻め、自分で自分をさばき続けている。カトリエの言動に彼女はいちいち傷つくが永遠はそれを自分のしたことへの報いとして受け入れ、カトリエに依存している。 しかし、物語の終盤では自分のストーカーと交際することをカトリエに求められたときに、彼女の均衡が崩れ始め…。 小林龍二 as 夕日[自覚なき悪意] カトリエに電話の電波を傍受されている男であり、一ヶ月前に永遠を街で見かけ一目惚れした男。 永遠を愛するあまり彼女の捨てたゴミやレシートを自宅に持ち帰りコレクションしている。また一日三回決まった時間に電話をしたり、彼女の自宅へ贈り物をしたり、職場に電話をしたりとストーカーとしてかなり強者であるが本人はその自覚がなく、あくまで純愛である。 空に撒いたレシートを瞬時に読み取り記憶する能力がある(と思われる)。 自己愛とプライドが高いがコンプレックスが強く、自己愛の反射として永遠を盲目的に愛している。 教えていないはずの自分の自宅に永遠が訪れたとき彼のラブロマンスは頂点に達する。それ以降はこれまで承認できなかった自己愛が発露するが、彼にはどうしても許せないことがあった。自分の愛する永遠が、自分を自分ではない名前で呼ぶことだ。 彼の本当の名前は「夕日」ではなかったのだ。 田澤遵 as 雨ヶ谷[正義の執行者] 物語冒頭でカトリエと無線通信をする男。その正体は詩子の恋人であり警察である。 カトリエとの初期の無線通信では純朴な無線ビギナーを演じている。ヘビースモーカーで屋内だろうと喫煙待ったなし。吸い殻は靴底で消してその辺に捨ててしまうパンク精神の持ち主。「嘘をつくこと」「情報を曖昧なままにしておくこと」を嫌い、恋人である詩子に対して本音を話すようにと何度も要求する。彼の正論は正しく、詩子は何も言うことができない。 その反面、電波法の「無線傍受は聞こえちまったらしょうがない」「聞こえていないふりさえすればOKだ」という原則を強調し、それを遵守しているような素振を見せる。素振り。そう、彼もまた警察の職に就きながら「警察を演じている」ような人間なのかもしれなかった。 彼は最後に最愛の女を自らの意志で裏切ったようにみえる。 それでは最後の台詞「あなたは本当は誰を愛しているんです。それとも本当は誰も愛さないのですか」という言葉は彼は本当にカトリエに対して言っていたのだろうか。本当は、彼自身に向けられたものだったのだろうか。雑賀玲衣 as 詩子[殺意の執行者] カトリエと永遠との会話の中で時折現れた「詩子」という名前。その名前を持つ女であり「盗聴」という物語のはじまりの女でもある。 十二年前、高校生のとき、彼女はクラスのマドンナである永遠に近づいた。カトリエに内緒で永遠に近付き、キスをした。そして自分の気持ちが叶わなかったことをきっかけに屋上から飛び降り自殺をする。しかし、彼女は死ななかった。足を悪くしてしまいうまく歩くことができなくなった彼女は、死んだように生き続け、あのとき永遠の思いに死ねなかったことが傷になっている。 やがて彼女は雨ヶ谷という男に出会った。そして彼女は彼に自分の殺意を打ち明けたのだ。「でも、ゆるせないのです」「私は、あの子を、殺したいのだ」と。 彼女がたった一人許せないのは、永遠ではない。 高校時代の親友だったカトリエである。 自分が屋上の柵を握りしめたとき、20メーター先で自分をただ眺めていただけの自分の親友。 彼女はナイフを握りしめカトリエに言った。 自分は死に損なってしまったと、そして、今も高校の屋上であの柵を握りしめて、カトリエ、あなたを、待っているのだと──-- as -- [?] 最後にカトリエに電話を掛けてきた人物── CQ 20mater, CQ20mater, 僕の名前は昼の後で夜の前、空を真っ赤に塗れ染めて、水平線に消えていく。カトリエ聞こえるか、僕は待っている──獣の仕業 第十一回公演 盗聴 The Act of Beast 11th Stage [The Play]2017.01.14-01.15Thanks for Playing with us. PR