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獣の仕業のしわざ

劇団獣の仕業のブログです。 日々の思うこと、 稽古場日誌など。

稽古開始!

こんにちは。小林龍二です。

一昨日頃から、東京でもセミの鳴き声を聞くようになりました。


ジーワジーワ。


また本日の朝は、カエルの死骸を見つけてしまい、季節の移り変わりに一種の残酷さを知ったものです。

季節の変わり目は生き物(とりわけ昆虫等)の変わり目でもあるのだなと思い知らされました。

いま鳴き始めているセミも、初秋にはコオロギなどの「鳴き虫」に変わり、やがては音もない冬に入っていくことでしょう。


さて先週の7月14日より、第七回公演「群集と怪獣と選ばれなかった人生の為の歌」の稽古が始まりました。
客演の團野カヲルさんと年代果林さんともお会いし、気が引き締まる思いです。

今回は、こちらのお二方に加えて、大学演劇研究部の3期後輩で、この「群集と~」の初演に出演し、
また「せかいでいちばんきれいなもの」にも出演した水川美波さんが出演します。


お気付きの方もいらっしゃるかも知れませんが、♂は私のみで、これは「せかいでいちばんきれいなもの」以来のことです。「ハーレムじゃんか。」と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、なかなかどうしてそこにあるはずの甘い蜜を吸うことはできないのでございます。


「あたしら着替えるから出てって!ほら!」


と「伯方の塩」をビンごと投げつけられ私は稽古場を追われます。


しかし
それもなんのその、その「伯方の塩」はゆで卵のために生まれたに違いない、

颯爽と取り出だしたる茹でヨード卵、殻をむいてサッサっとふりかけ頬張り候。うまい。


しかし私はたまりかねると、こんな風に言うのです。


「みんな聞いてくれ!俺らは共にひとつの芝居を共同で作らなくてはならない!」

「だから、どんな時でも一緒にいて何を考えているのか知りたい!」

「みんなが役についてどう考えているのか知りたいんだ、どんな時も!」

「役者をやっていて、みんなの考えが分からないのが一番つらいんだ!」

「どうかこの気持ち、分かってもらいたい!」



「だから、着替えを見せてくれ!」



今度は岩塩が飛んできます。


私は素直で善良な人間です。
人間、どう考えていたとしても、やはり本音は建前以上に存在を増し、最後にはとうとうその姿を現わすのです。

オセロが「緑の眼玉をした化け物」を生み出したように(?)

ああ、オーネストな小林。


さて、こんな楽しい稽古場です。
実際、獣の稽古場は意外に和気藹々としています。


楽しみながらも、しっかり切り替えて向かい合い、良いものを作っていきたいものです。
今までと変わらず細やかな抱負です。



今回は簡単ですが、これにて失礼いたします。


また徒然なるままに更新して参ります。



小林龍二
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