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獣の仕業のしわざ

劇団獣の仕業のブログです。 日々の思うこと、 稽古場日誌など。

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第七回公演「群集と怪獣と選ばれなった人生の為の歌」終演しました - 皆様から頂いたご感想

こんにちは。小林です。
大変に遅くなりましたが、第七回公演「群集と怪獣と選ばれなかった人生の為の歌」はお陰様をもちまして無事に終演いたしました。ご来場くださいました皆々様、またご来場頂けなくても、メールでのご返信を下さった皆々様、本当にありがとうございました。

9月28日(土)から29日(日)という、たった2日間でしかも4回の公演、満員御礼でございました。次回以降、お客様方にとって、少し余裕を持てるお席をご案内ができるよう検討を行いたいと、個人的に考えるところでございます。

さて、この度ツイッターやこりっち、ブログなどにご感想を下さいました皆様、本当にありがとうございます。アンケート含め、こうして記載して頂いたことが何よりも喜ばしいことと思っております。月並みな言葉で恐縮ですが、お客様皆様が今回の公演で、「こう思った」そのご感想一つ一つ、そのお言葉一つ一つを励みに、また芝居を作っていきます、演者になっていきます、また会いに伺います。

この場にて、インターネット上に頂いたご感想を掲載させて頂きます。もしよろしければご覧下さい。


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ツイッターでのご感想をまとめたものです(トゥギャザりました)

②「CoRich舞台芸術!」において「観てきた」でお寄せ頂いたご感想です


③旗揚げ公演よりご来場頂いている、ある大学教授の方が記載くださったご感想です(バックナンバーを追うと過去すべての公演のご感想も書いてくださっています)
9/28ソワレのご感想
9/29ソワレのご感想
※下へスクロールすると本公演のご感想が記載されています。

以上です。
また、何やら書いて参ります。


改めまして、ご来場下さいまして、心より、心より、感謝申し上げます。本当にありがとうございました。また、今後とも宜しくお願い申し上げます。

小林龍二
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「群集と怪獣と選ばれなかった人生の為の歌」に寄せて

こんにちは。立夏です。
 獣の仕業第七回公演「群集と怪獣と選ばれなかった人生の為の歌」が先週9月29日に無事千秋楽を迎えました。
 お陰様で土曜日もほぼ満員、日曜日はマチネ・ソワレはどちらも完売となりました。ひとえにお客様一人一人のおかげと思っております。
 また満席の為席間などご不便をおかけしたことも多いと思います。キャンセル待ち多大なご協力をいただきましたこと、この場を借りて改めて御礼申し上げます。

 それではご挨拶に代えて、今回の上演に至るまでの話を書かせていただきます。

 各所で何度も申し上げていてだんだん自分でもくどくなって参りましたが今回の作品は獣の仕業の旗揚げ公演の再演です。
 私たちは2008年の時に獣の仕業を旗揚げしました。今から五年前です。初演の際には大学卒業したての年齢から高校生の年齢を振り替えって「今から七年前」と言う台詞があるのですが、再演の今回では「今から五年前」に改訂しました。これは今の私たちから旗揚げをした時の自分たちを振り返った時の年数です(この変更は個人的なこだわりで脚本のストーリーには何の影響もありませんが、初演の時より再演の時の方が若いということになるのですかね?)

 今回の再演に当たって当時の戯曲を読み返しました。
 当時はもちろん最高傑作で書いておりましたが今読み返しますと書きたいこと以外のことがずいぶんたくさん書かれているような気がしました。
 
 そして今でも思い出すことがあります。群集の再演が決まった時私は藤長さんに「話したいことがある」と言われました。そしてある喫茶店に行きました。彼女は初演時の脚本を広げてあるページを指さしました。
 「立夏さんが書かなきゃいけないのは、ここなんじゃないかと思う」
 それは初演でも再演でも彼女が演じた主役の「麻生ふるえ」が物語のクライマックスで語るあるセリフの部分でした。

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 けれど、私は、言葉を、デモをやるための言葉を持っていなかった。それは私の中に言葉が足りないのか、それとも本当はこの街を守りたいなんて、それは嘘なのかもしれない。
 私は、何かを言わなくちゃと思ってた、誰にでもいいから、なんでもいいから、今言葉にしなけりゃ失ってしまうものを守る為に。だからみんなを集めたんだ、
 でもそれは、きっとこの街そのものじゃない、きっと、いや、必ずそうなんだ。
 私が本当に守りたかったものは、伝えたいものは、デモで、一言で言えてしまうような、一言で伝わってしまうような名前のあるものじゃない、街が変わることによって私の中に生まれてしまった私の中の不整合を…違う、それも違う、この街の景色が変わっていく…私のすべてはその景色の中にあるのに、変わってしまったらなにかを思い出せなくなることが、忘れてしまう事を許さない景色が、崩れていく事が…、

 (初演「群集と怪獣と選ばれなかった人生の為の歌」より抜粋
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 「書かなければいけないのは、ここだと思う」もう一度彼女は言いました。「本当はここを立夏さんはもっと、書きたいんじゃないかって」

 思えば今でこそ私の脚本に対してしっかりとしたアドバイスをくれる藤長さんですが、彼女が脚本に関して何かを告げてくれるのはそのときのそれが初めてだったのではないかと思います。それだけ、初演の主演を演じたことも手伝ってそして何より自分たちの始めの作品に対しての思い入れが伝わってきたのでした。
 私も思いました。「確かにここは当時書ききれなかった部分なのかも知れない」当時は気が付いていなかったのですが、この台詞は脚本家としての私の敗北のようにも見えました。役柄がまるで考えることを放棄しているようにもとれる台詞でした。
 再演とは何でしょうか。もう一度同じ作品を見たいと言う観客の期待に応えること。それも大事な使命です。ですから、結構、悩みました。しかし当時のわたしたちよりももっと素晴らしいものが見せられるのであれば、再現性はなくても構わないかも知れない。今大事なのはストーリーよりもあの街に住んでいた彼らの気持ちを当時よりも鮮やかに徹底的に書ききること。私は団員達に言いました。「全部書き直すことになると思う。ストーリーも変わると思う。だから、もし読んでみて、それが再演に見えなければ、そういってくれて構わないです」と。
 結果的にできた物語はその通り初演とはだいぶ異なるものになりました。関係性や肩書きもラストの種明かしの部分も違っています。ただ彼らの心と「街に落ちる夕日」「夜の底の月」は同じです。五年前の気持ちのように書きました。当時は気づかず書いていた自分の嫌なところとか図々しい部分もそのまま書いたのでまあ随分気恥ずかしい気持ちと闘いながらの執筆でしたが…。そんな自分が五年で居なくなるわけもないので、余計に辛いですね。そして初演時の台詞も初演の時のはまた違った味わいで・実は・結構残っています(これは初演を見て下さった方と私達の秘密の楽しみと言うことですね)

 それから手前味噌ですが初演の時にやりたくでできなかったギャップを五年経った役者達が見事に埋めてくれた印象です。いつも一緒に居るのでなかなか気付きにくかったので本当に申し訳ないですが、本当にソレは、思いました。
 
 やっとここまできました。観客の皆様、それから携わってきて下さった沢山の人達に導かれて。
 もしかしたらあの物語は五年間わたしたちのことをずっと待っていたのかなという気持ちです。

 今はとても前向きな気持ちで、さあ、これからどこにいこう、ということを考えています。

 獣の仕業の2013年の公演はこの「群集と怪獣と選ばれなかった人生の為」が最後です。次回の公演は来年の…未定です。いつも公演が終わらないと次のことを考えられないのがサガです。
 ただ公演は来年までありませんが、ちょっと色々と水面下でゴニョゴニョしております。まだお知らせは出来ませんが、もしかすると今年中にふいにしょっこりと・こちらで何かお知らせできるかも知れません。なかなか歩みののろい私達ですが、これからも末永く見守って頂ければ幸いです。

 それでは、この度はご来場頂いた皆様・ご声援下さった皆様、誠にありがとうございました。
 またお会いしましょう!

荻窪小劇場までの道のり&ご予約状況

いよいよ本日から!!
第七回公演『群集と怪獣と選ばれなかった人生の為の歌』

ここで!駅から劇場までの道のりをご案内したいと思います。
基本的に“道なり”ですので、あまり迷わないと思います!
ぜひご参考にしてください!!


①荻窪駅南口を出ます


②地上に出たら、駅を背にして真っ直ぐ進みます


③線路側(左手側)ではなく、右手の方を歩いてください

途中にはローソンもあります。

④そのまま道なりに真っ直ぐ。

左手に見える風景。

⑤しばらく進むと右手にはAmericanExpressが。まだまだまっすぐ。


⑥しばらくすると青梅街道に出ます。でもそのまま道なりに。

ラーメン二郎もありますが、そっちに行ってはいけません(笑)

⑦ファミリーマートを越えた少し先に荻窪小劇場があります!!

ゴール!!


ぜひこちらをご参考に!!




また、ご予約状況ですが

(28日0:00現在)

28日(土)16:30▲/19:30△
29日(日)13:30×/16:30▲

△→お早めに!
▲→売切間近!
×→完売御礼!!


29日(日)13:30の回はお蔭様で完売いたしました!
当日券に関しては、この後11:00頃に発券の有無をご案内いたします。



劇場でお待ちしております!!!



獣の仕業

第七回公演「群集と怪獣と選ばれなかった人生の為の歌」◆残席状況・当日券発券情報のお知らせ◆

第七回公演「群集と怪獣と選ばれなかった人生の為の歌」◆残席状況・当日券発券情報のお知らせ◆


いよいよ今週「群集と怪獣と選ばれなかった人生の為の歌」が上演されます。
お陰様で各回完売間近となっております。ご予約の方はお早めにどうぞ!
またBlogとTwitterで各回の残席および当日券発券情報を以下のURLにてお知らせしますので是非チェックして下さい。


◆獣の仕業公式マスコット【けものちゃんTwitter@kmn_chan_bot】は最新の残席状況と、当日の11:00頃には当日券情報もお届けします!
◆獣の仕業Blog【獣の仕業のしわざ】では最新の残席状況をお届けします!


一番最新の情報はお電話にてお問い合わせ下さい。090-2750-9136(制作)
  • 獣の仕業第七回公演「群集と怪獣と選ばれなかった人生の為の歌」
2013年9月28日(土)29日(日)@荻窪小劇場
作・演出:立夏 出演:手塚優希、小林龍二、藤長由佳、雑賀玲衣、他
日時:

2013年9月28日(土), 29日(日)
28日(土)16:30/19:30
29日(日)13:30/16:30
料金:2,000円(前売・当日ともに同料金)※受付開始・開場は開演の30分前です。

演出ノート、劇場アクセスなどの詳細はこちらの【公演特設ページ】からどうぞ。


皆様のご来場心よりお待ちしております。

あてがきのこと

立夏です。ひっそりとご好評いただいている脚本のこと。
 今回は「あてがきのこと」を書きたいと思います。

(よろしければお付き合いください)

 映画のシナリオや演劇の脚本など、人が演じるもの台本を書くときの考え方に「アテガキ」というものがある。先に役者が決まっていて、役者に合わせてセリフを書くという意味だ。
 私があてがきというものの存在を知ったのは今から十年前、ラーメンズの小林賢太郎曲集のあとがきに書いてあったのを読んだことが最初で、その後大学の演劇部に入った時に先輩から「今回はあてがきで書いたから」と渡された脚本の中の自分の役がそれはもう恐ろしく口の悪い女だったことを今でもよく覚えている。
 劇団が上演のためにオリジナルの脚本を執筆開始する時点で、構想何年と言うこともない限り恐らく出演予定キャストのほとんどは決定していることと思う。獣の仕業は劇団であるから所属の俳優がいて、所属の外部出演と調整して上演日が最も始めに決まる。この時点で客演募集などは始まっていないが大体の人数は執筆前におおよそ決まっていて私は執筆開始時点で誰が出演するかを把握した状態で書き始める。劇団では・と言うことを強調したのは確かプロデュース公演の場合は公演ごとにイチから俳優にオファーをするはずなので脚本が完成してからキャストを集めるかもしくは執筆と並行してオーディションを行うのだろう(プロデュース公演に関わった事がないのでこの辺りは全く分からない)。各団体の公演準備期間やタイミングで千差万別かと思うので「こういうものだ」と言い切ることはできないけれど。
 少し脱線してしまったのだけど、獣の仕業のようにキャストが概ね決まってから脚本を書く場合、脚本家役者に合わせようと思うが思うまいが、まったくあてがきをせずに作品を作るのはまず無理だと言っていいのではないかしら。もちろん作家にキャスティングの権限がない団体や、作家が書くだけで現場に全く顔を出さない団体が数多くあることを私は知っているけれど、この場合でも作家はおそらく役者の最低限の情報(背格好や年齢とか)は知っているのだろうと思う。それさえ知っていれば、それだけでほんの少しのあてがきが生まれると思う。
 
 私なりのあてがきの定義。アテガキとはなんですか?と聞かれたら私はこう答える。役者のことを考えて書くことです、と。脚本家の中に役者のことを考えないで書くものは殆どいない。
 私のアテガキは役者の喋り方や見た目に似せて書いているわけではない。役者の歴史や思いのアンサーソングのように、内側・のことを書いている。脚本を書くときには役者たちの顔が浮かぶ。役者たちの話し声が聞こえる。役者たちが生来持っている物語や歴史があって、私はそこに向かって言葉を投げかけていく。そうやってできた脚本の中の人物たちは表面的な部分を似せたあてがきよりもある面で役者たち本人に良く似ていると思う。
 
 今週上演される「群集と怪獣と選ばれなかった人生の為の歌」では、表面的な口調をそれぞれの役者本人の口調から離れた部分で書いている。本読みの時はずいぶん喋りに強い違和感があったようで皆悉く歯茎がぶかぶかしたようなセリフ回しだった。でも大丈夫、言葉は違っても、心はみんなのものだから…、と思っていた。しかし話し方と言うのは人と人とのコミュニケーションで最も大事な項目の一つ。言葉だけではいけないけれど、やっぱり言葉は偉大なものだ。だから今回は今まで獣の仕業をずっとご覧になってくださった方々にはこれまでと一味違う役者の一面をお見せできるのではないだろうか。

 いよいよ今週本番です。皆様のご来場、心よりお待ちしております。

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獣の仕業第七回公演
群集と怪獣と選ばれなかった人生の為の歌
The Act of Beast 7th Stage
[The Requiem for my Crowds, my Monsters, and my Lives]

9/28,29(土日)
@荻窪小劇場

詳細は獣の仕業ホームページ公演特設ページにて